『十五歳の戦争』を読みました
1月27日(金)曇りのち雨
『十五歳の戦争 陸軍幼年学校「最後の生徒」』(西村京太郎:集英社文庫)を読みました。
太平洋戦争中、首相で陸軍大臣、そして参謀総長だった東條英機に、有名な話があります。東条が飛行学校へ行った時、学生に向かって、
「敵の飛行機が現れたら、どうやっておとすか」
と質問した。それに対して、学生が、
「戦闘機で向かっていき、機関銃で、落とします」
と答えたところ、東條は怒って、
「それでは駄目だ。精神で落とすんだ」
と叱ったという。
『十五歳の戦争』(西村京太郎著・集英社新書)
鉄も石油も、大砲も飛行機も不足し始め、南方の島々では敗戦がつづきました。アメリカ軍が日本列島に近づくにつれて、物理的に為す術がなかったのでしょう。
そのため「大和魂」に象徴されるように、精神主義、根性主義に陥っていたのでしょう。
「欲しがりません勝つまでは」「足らぬ足らぬは工夫がたらぬ」「何のこれしき戦地を思え」「一億がみな砲台となる覚悟」・・・我慢すること、耐えることを強いられました。
「敵機を落とせ!竹槍で」は、大本営も民衆も「一億総玉砕」を覚悟した悲しい決断であったようです。
精神諭、根性論は一昔前の学校の部活動指導に何か似ているような気がします。
最近の部活動指導は変わりつつありますね。
青山学院大学陸上部の原監督のように。
西村京太郎さんは精神諭ではなく、具体的行動こそが人を説得し行動に駆り立てると述べています。
昼の散歩、いつものように海岸へ。
天気予報では雨(雪)と言っていたがまだ降って来ません。
あきらめていた散歩ができました(ラッキー)。
港ではキンメ鯛があがっていました。
「写真撮ってもいいですか」
「いいよ」
写真をパシャリ、パシャリ。
カメラの設定を変えて撮ってみましたが、どの設定でも変わりが分かりません。
悲しいですねー。
・軽トラに 紅く輝く 金目鯛
・金目鯛 大きな眼(まなこ) そこかしこ
金目鯛は冬の季語だそうです。
夕方から氷雨。寒い、寒い。
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