じいさん晴耕雨読

じいさんの戯言を記録しています。

2012年07月

        7月26日(木)晴れ
            体力の衰えを感じます
    暑い暑い。
    部屋の温度は32度。
    天気も良いので海は人出でにぎわっているだろう。
    夕方の散歩は海岸へ。
    以外や以外、予想に反してそれほど出ていない。
   イメージ 2 若者が目立つ。
    歓声があがっている。
    バレーに興じているグループ。
    その隣では高校生だろうか、走っている。
    そばに置いてあるボールからラグビー部のようだ。
    岩和田海岸往復しても、まだダッシュをくり返している。
    スゴイ、この暑さの中、砂浜をダッシュとは?
  40年前は、自分もこんな体力あったのに。
  歳を重ねるとは恐ろしいものだ。
  「歳を重ねるのは哀しいものだ」の方が適切かも。
  炎天下で激しく動くことを控えろとのことだ。イメージ 1
  最近血圧が低い。(110~70)
  原因は、暑い日中に動きすぎ、血圧が上がる。
  その上がった体が急に血圧を下げようとするからだという。イメージ 3
  何だかわかったようなわからないような説明だが・・・。
  とにかく、めまいがするのは血圧が低いからという。
 
  それに腰が痛い。
  でも、夏になって冬のような痛みはない。
  少しやわらいでいる感じ。
  この暑い夏の間に腰痛は治したいものだ。
  柔軟と背筋、腹筋に励んでいる。
 
  若いときの体力よ、もう一度なんて贅沢は言わない。
  夏の炎天下で汗をだらだら流す体力・気力は持たなくては?
 
  パラグライダーというのかな?
  エンジンをうならせて飛んでいた。

    

    7月25日(水)晴れ
      中学生にメキシコ塔の話をするイメージ 1
御宿の海を見おろす高台に建つ「メキシコ塔(日西墨三国交通発祥之記念碑)」について中学生に話をする日。
中学生に興味を持ってもらうにはどうするか、難しい。
こちらは興味を持っていても、中学生にはつまらない、こんな事が多くある。
「温度差が異なる」ということだ。
相手を同じ土俵に引き込む方法?
その一つ「質問法」が有効。
今日の試み。
・・・・
「1609年(慶長14)は、何時代?」
「江戸時代です」
「江戸の前期、中期、後期のいつ?」
前期です。
「なぜ?」
「江戸幕府が開かれたのは1603年だから」
「よく知っているねー。スゴイ」
周りの中学生から「ウオー」との歓声。
こうなると、話に耳を傾けてくれる。
今日のプリント
           日・西・墨三国交通発祥記念之碑
                
1 日・西・墨三国交通発祥とは?                                                        
 ・昭和3年(1928)建立        日・日 本・ ニッポン                            
                                       西・西班牙・スペイン                             
                                       墨・墨西哥・メキシコ                            
2 あらまし 
 1609(慶長14)年のこと。当時スペイン領だったフィリピンからメキシコに向かった帆船が台風のため に日本沿岸まで押し流され,房総半島の岩和田村(現・御宿町)海岸で座礁した。
  乗組員 376人のうち317人は 地元の住民に救助された。大多喜城主・本多忠朝から温かくもてなされた。さらに 将軍秀忠や家康に面会した。翌年 ウイリアム・アダムス(三浦按針)が建造した 帆船を与えられて
1610年無事に帰国した。
 翌1611年に, メキシコからビスカイーノが日本に派遣され,徳川家康や伊達政宗等と会見し,更にこれがきっかけとなって支倉常長等による遣欧使節団(1613)のスペイン・ローマ訪問につながった。
  1928(昭和3)年夷隅郡出身の新聞記者藤平権一郎の勧めで「日・西・墨交通発祥記念之碑」が建立された。
3 ガレオン船:サン・フランシスコ号
  全長45メートル、幅11メートル、約650トン 
  乗員376名
    ・水夫160名、商人70名、宣教師5名、
     砲手35名、小銃手60名
    ・食糧、宝石(ダイヤモンド、ルビー、エメラルド、
     メノウ)、ジャコウ、象牙、生糸、香料  
4 8月10日台風に遭遇:(1609年7月25日出発):5回の台風に遭遇。 3隻がばらばらになる。
 (サン・フランシスコ号・御宿、サン・アントニオ号・大分県臼杵、サンタ・アナ号・メキシコに到着)
5 緊急避難地を議論
  ・1596年スペイン船サン・フェリペ号が高知県沖で座礁。荷を奪われ宣教師26人が処刑させる。
    ・フィリピン総監督であったドン・ロドリゴが2年前に日本人町で暴動を起こした200人の日本人を強制送還する。
      江戸湾寄港を決意。
6 田尻浜沖で座礁
   9月30日夜10時サン・フランシスコ号が御宿田尻浜沖で船が座礁。
7 日本滞在の様子を『日本見聞録』(ドン・ロドリゴ著)に記録 
  ・衣類、食物を惜しみなく提供
 彼らはおおいにあわれみ、女性達は非常に同情深いために涙を流した。
  進んで夫に向かい、「キモーネ(着物)という綿を入れた衣服を我々にあたえてください」と頼んだので、夫らは多くの着物をあたえ、また食物を惜しみなく提供してくれた。
   (生存者317名、死者16名、行方不明者43名)                   
・殿様がキスのあいさつ
 それから3,4日後に領主の殿は、300人あまりのお供を率いてたずねてまいりました。お供の多くは槍、火縄銃、長刀などを手にしていた。彼は私を見ると立ち止まって、スペインと同じような形で手と頭を使って敬礼をしました。殿は私の手を取ってキスをしたのです。
・牛、鶏、刀などの贈り物
 贈り物は、緞子に金糸と絹の刺繍をしたとても精巧で華麗な着物4枚と、カタナという剣一振り、牝牛1頭、鶏数羽、土地の果物、米で醸造した酒等でした。私はブドウで醸造したワインの次には、この酒に及ぶ物はないと思います。これらの贈り物は、とても多く、大いに助かりました。また、大御所よりの指示が来るまでは、私たちに食料のすべてを支給すると言ってくれ、この村に37日間、実行してくれたのです。
・大多喜城は金銀の部屋
 部屋は金銀でいろいろな細工が施され、彩色も美しく、天井ばかりでな
 く、床から上方にいたるまでどこも素晴らしく見るべき価値があります。
・清潔な江戸の街                                                       
 町の通りは広く、まっすぐに延びている。これはスペインの市街よりも発達しているといってもよい。家は木造で二階建てのものもある。外観はスペインの石造りのほうが優美だが、内部の美しさは江戸の家屋のほうがはるかに勝っている。街路も美しく清掃され、清潔である。
駿河(静岡県)→豊後(大分県)→浦賀(1610年8月1日)→メキシコ、アカプルコ着(11月23日)
8 その後の日本・御宿とスペイン(メキシコ)イメージ 2
1611年(慶長16)6月スペイン政府が返礼
1612年(慶長17)キリシタン禁止令布告
1613年(慶長18)慶長遣欧使節団(支倉常長)
1624年(寛永 1)スペイン船の来航を禁止
1635年(寛永12)海外渡航禁止令          
1639年(寛永16)鎖国が完成する
1873年(明治 6)岩倉具視欧米使節団がスペイン船御宿沖座礁の話を聞く
1888年(明治21)日墨修好通商条約を結ぶ  
1611年スペインから家康に贈られた時計 
1928年(昭和3)日西墨三国交通発祥記念碑の建立                        
1978年(昭和53)メキシコ大統領ロペス・ポルチーヨが御宿町を訪問
2009年(平成21)サン・フランシスコ号漂着400周年記念 
  ・彫刻「抱擁」(墨)、「イサベル女王勲章」(西)が贈呈 
2012年(平成24)メキシコ・アカプルコに「日墨交流の碑」建立 

 

    イメージ 17月24日(火)くもり
       ホシ(犯人)の目星はついている。でも対策なし
やっぱり、今年も盗(や)られた。
庭の作物を収穫しようと朝いつものように外に出てびっくり。
畑にトウモロコシの食い散らかし。
ある程度予想はしていたが、盗(や)られた。
ガックリ。
でも、今年の窃盗犯は昨年より行儀がいい。
二本盗って、ていねいに食べている。
昨年は、あっちこっち少しずつ食べた。
そのため被害は大きかった。
それに比べ今年の被害は二本だけ。
 
ホシ(犯人)の目星はついている。
まず、「キョン」。
うわさでは、この夷隅地方・安房地方に多く繁殖している小獣。
もともとは外来種。イメージ 2
なぜ外来種のキョンが夷隅・安房地方に。
勝浦市にあった行川アイランドという観光施設から逃亡したのが野生化して繁殖しているのだという。
現在5000頭くらい生息しているという。
トウモロコシだけでなくイネ、トマト、カキ、ミカン、スイカなどもやられるという。
そのため、農家にとってはイノシシ、猿、キョンとともに憎き敵だという。
 
ホシ(犯人)2人目はハクビシン。
これは夜行性。
実は夜散歩中に、出くわしたことがある。
出くわせたときは犬かネコだと思ったら、どうもちがう。
これがハクビシンだった。イメージ 3
人間が近づいても怖がらず、しばらくにらめっこしたことがある。
雑食性で、果実、小動物、鳥、鳥の卵など何でも食べるという。
果実を好み、熟した果実や野菜などを見つけると毎夜同じ路を通って侵入するという。
ということは、これから毎夜通って来るのだろうか。
木登りが得意で民家の軒下・屋根裏などにすみつくこともあるという。
テレビで被害がよく報道されている、あのハクビシンがホシ(犯人)にあがる。
 
犯人逮捕の対策というと、特別にない。
天と地の恵みだ。
少しは分け与えなくてはならないだろう。
 
 

          7月23日(月)くもりイメージ 1
        「ドン・ロドリゴ」を読む
朝から読書。
というのは明後日(7月25日)、長野県野沢温泉中学校1年生が来町し、御宿中学校の1年生との交流会、「海山交流」が行われる。
その際、「日・西・墨三国交通発祥記念之碑」の説明を依頼されている。
昨年、1昨年と2回、説明させてもらったが、話をすることはいつも難しい。
中学生が興味を持ってくれるどう話したらよいか?
小学6年生で歴史を学習しているので、既習の学習ともからめたい。
・・・そんなわけで、記念塔の主役「ドン・ロドリゴ」を読み返す。
・「ドン・ロドリゴ物語」金井英一郎著・新人物往来社イメージ 2
・「ドン・ロドリゴ日本見聞録」安藤操意訳・解説・たにぐち書店
・「船がしずんだ たすけっぺ!」北川幸比古 さく・金沢佑光 え・新日本出版
・「ドン・ロドリゴの幸運」小倉明 作・山口まさよし え  ・汐文社
そして、拙著
・「日本・メキシコ友好物語」齊藤弥四郎 文・清水三枝 絵・大多喜町
 
金井英一郎の著書、安藤操の著書は大人向けでまだ読みきっていない。
ほかの3冊は子ども向けなので、すぐに読み終えた。
金井さんの著書「ドン・ロドリゴ物語」を生前の金井さんを思い浮かべながら十数年ぶりに読んだ。
「スペイン・メキシコ・イタリア・ポルトガルと何度も取材に行ったよ・・・」という、言葉を思い出しながら読んだ。
奥付の著書の発行年月日(1984年)から金井さんの生年月日(1922年)を引き算したら62。ちょうど今の私と同じ歳。
本が出版された時、贈呈してもらたのを思い出した。
改めて読むと、簡潔で素敵な文章だ。
あれから28年が経過。
金井さんは彼岸へ旅立たれた。
月日の経つのが速い、速すぎる。
 
目が痛い。

      7月22日(日)くもり
          文化的環境が違いすぎますイメージ 1
今年の4月に千葉日報に「千葉学講座」という自主学習講座の応募があったので応募した。
生活の拠点である地域に眼を向けよう、というのがねらい。
大学の先生の講義が無料で受けることができるということもあり、久々に学生気分を味わおうと応募。
千葉県主催なので、会場は千葉市と早合点。
受講決定のハガキには会場は柏市「さわやかちば県民プラザ」という。
柏市といっても同じ千葉県と、たかをくくっていた。
昨夜(21日)、柏市「さわやか県民プラザ」への行き方をパソコンで検索。
何と、列車を乗り4回も乗り換え、柏駅からさらにバスで20分。
3時間かかる。
何々、3時間?東京よりも遠いのか。イメージ 2
もっと良い方法がないか、何度も検索するがこれが一番良い条件。
午後1時からの講座に間に合うように8時出発。
柏駅到着11時00分。
柏駅に降りたのは初めて。
駅の人並み、高さを競うビル群には相変わらずなじめない。
幸い今日の気温は25度くらい、涼しくて助かった。
昼食をとって「県民プラザ」着12時。
 
1時の講座まで時間があるので、県民プラザの中を見学。
図書館、学習環境、県関係の資料の充実にびっくり。
やっぱり都市部は施設がちがう。
同じ千葉県民なのに、こんなに環境が変わるとは?イメージ 4
何だか不公平だよな。
こっちの図書施設は1万冊もない10畳ほどの図書室だぜ?
なのに、この本、冊子類、CDまである。
若者が都会に出て行くはずだよな?
 
講義は「房総の伝説を『鉄』で読む」(井上孝夫・千葉大学教授)。
講義は予想通りおもしろかった。
受講生は150人弱。イメージ 3
 
講座はあと3回あるが、今度の講座開始は午前10時。
となると、朝6時30分には列車に乗らなくてはならない。
ちなみに電車賃は片道2800円、バス280円。
往復6000円以上かかる。
いくら面白い有意義だとはいえ、1時間30分の講座のために?
1日掛かりで?と考えてしまう。
もっと身近で、こんな講座がないのだろうか?
 来年は、せめて千葉市で実施してください。

 

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