じいさん晴耕雨読

じいさんの戯言を記録しています。

2013年02月

      2月23日(土)晴れ
      消えゆくものへの哀愁でしょうか?方イメージ 1言に凝っています
 
春が足踏みをしているようです。
なかなか、暖かくなりません。
当地は「まちかど つるし雛めぐり」(2月15日~3月3日)が開催されています。
観光客が入っていますが、休日にしては少ないように思えます。
 
今、当地の「方言」に凝っています。
民話と同じように消えゆくものへの哀愁でしょうか?
近くのおばあちゃんに聞いて記録しています。
少し紹介します。
ケベッカ・・・帰ろうか
 ・くれえなったかー ケベッカ
 (暗くなってきたので 帰ろうか) イメージ 2
ウンメヤ・・・美味しい
 ・このめし ウンメや
    (このご飯 美味しいです)
ヘラズイ・・・お喋り
・あの人 ほんこ ヘズライだね
    (あの人は よくしゃべる 人だね)
ムリコ・・・子守
・ムリコは くたびれる
    (子守は 疲れる)
ドンモン・・・どこの人  あん人どんもん
・家に 来た人 ドンモンだい
    (家に 来た人は どこの人ですか)
                                         *写真:昭和初期の御宿海岸風景
 

     2月22日(金)晴れ
     「海士(あま)」が大事な所を結ぶのはなぜ?
当地、御宿町の民俗資料館に海女の仕事を紹介している。イメージ 1
水眼鏡、岩に引っ付いたあわびをはがす磯がね、サザエやアワビを入れるスカリという網の袋など漁具が展示されている。
展示品中に写真のような男性と女性の人形がある。
海に入る時の姿を紙粘土で作った人形だ。
女性は上半身裸で乳房は丸出し、、下半身は布をまとっている。
一方、男性の人形は全裸。
一糸まとわぬ裸といいたいが、一糸だけまとっている。
大切なところに藁を結わえている。
2年前、この男性の大事な所に結ばれている一糸は「信仰による呪(まじな)い」と思った。
ある日、あまりに気になるので漁師さんにたずねた。
「これは何かお呪いですかね」
「これは、あそからバイ菌が入らないためにするんだよ」
「えっ、バイ菌が・・・」
「そう、海の中には色々バイ菌がいるんだ。その菌が入らないように結んでいるんだ」イメージ 2
「呪いじゃないですか」
「呪いの意味もあるかもしれないが、菌が入らないようするためだ。それに寒さよけだ」
「ええ、あそこを縛っておくと寒さがしのげるんんですか。気合いが入るんでしょうか」
「フンドシだってあっただろうに」
「ああ、フンドシもあったさ。でもアワビやサザエを捕る潜り漁には裸が一番なんだ。
裸は水切れがいいんだ。一秒を争う潜りは浮き上がって来るときにフンドシなんかしていては水切れが悪いんだ」
フンドシなど身にまとっていると水切れが悪い、納得。
一秒を争う潜り漁は命がかかっている、納得納得。
男の大切なところをバイ菌がはいらないためだという。
 
先日、Hさんにこの人形のことをたずねた。
やはり、「これは海にいる虫が入らないようにするためだ。海にはズという虫がいるんだ。鰯などにつきやすい虫だ。死んだ魚にはすぐつくんだ。人間の水死体も最初は柔らかい目から腐ってくる。この時つくのがズだ」
「女性は大丈夫なの?女性は腰巻きの下裸じゃないんですか。腰巻きの下に何かはいていたんですか」
「そう、女性は磯パンというのはいているので、大丈夫なんだ」
先日、2年越しの難問題が解決しました。

ちなみに、御宿では男の潜りを「海士(あま・おとこあま)」、女性の潜りを「海女(あま)」というそうです。
                                       *写真「海女の群像」岩瀬貞之 より

       2月21日(木)晴れイメージ 1
       「第7回おんじゅく まちかど つるし雛めぐり」開催中
イメージ 3「第7回おんじゅく まちかど つるし雛めぐり」が開催されています。
そのため、街が華やいでいます。
隣街の「勝浦ビッグひなまつり」は新聞やマスコミにとりあげられ、すっかり有名になっています。
当地の「つるし雛めぐり」は第7回。
各新聞社も取り上げ、テレビでも放映されているせいか、例年にないにぎわいです。
平日だというのに、町の駐車場も、月の沙漠記念館駐車場も県外ナンバーの車がたくさん駐車しています。
2月14日から3月3日までは「月の沙漠記念館」の入場は無料。イメージ 2
そのせいか、館内はこのところ、いつになくにぎやかです。
チラシを持った人、一眼レフの高価なカメラを持った人、おみやげを袋を持った人。
イメージ 4記念館からラクダ像まで人が大勢出ています。
町の商店や民宿、レストランにも飾られています。
「つるし雛めぐり」のとおり、これらの会場をめぐって楽しもうという催し物です。
町のあちこちこちに、幟が立ち、風にバタバタ鳴っています。
街が活気づいて、何となく春間近という雰囲気が漂っています。
 
 

       2月20日(水)晴れ
       あの小さな魚、「タナゴ釣り」文化に興味津々
観音崎自然博物館に行ってきました。イメージ 1
絶滅危惧種と言われる「ミヤコタナゴ」が棲息している当地です。
観音崎自然博物館の館長さんがミヤコタナゴ研究の第一人者。
たくさんの種類のミヤコタナゴを飼育されているというので見学に行きました。
館内に入るとすぐ大きな大きな水槽があります、
その中に、約1000匹のミヤコタナゴ。
スゴイ数。
そして大きい大きい、当地で見るタナゴより一回り大きい。
水、温度管理がきちんとなされているかららしい。
 
2月の23日からタナゴの特別展があり、その準備が進んでいました。イメージ 2
「タナゴを釣る」文化があったことが、パネルで展示されていました。
ええ、タナゴを釣る?・・・あんな小さな魚釣ってどこがおもしろいの?
釣りといえば食糧、と思うのは少し野蛮らしい。
このタナゴ釣りの文化が起こったのは江戸時代。
江戸屋敷の武士達が池のタナゴを釣って楽しんだそうです。
大名からやがて豪商へと多くの人の間で楽しまれたそうです。
釣る道具も小さい小さい竿、針、浮きと繊細な釣り道具文化が育ったそうです。
大名や豪商の優雅な遊びと思いきや、何とついこの間まで、庶民の間でもタナゴ釣りがあったというではありませんか。
写真も展示されていました。
 
ミヤコタナゴ飼育や種類に興味を示さなければならない研修なのですが、タナゴ釣りという文化に興味津々の見学でした。
イメージ 4
 
 
イメージ 3
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
       ・房総半島がこんなに近くに見えるのですね。
   *写真は博物館の許可をいただいて撮っています。
 
 
   
 

      2月19日(火)雨のち雪
   競技人生「止まらぬ進化」と「終着駅を求めて」
スゴイ少女が現れました。イメージ 1
スキージャンプの高梨沙羅さん、16歳。
ワールドカップで14戦中8勝で総合優勝を決めました。
テレビで観ると、はきはきした適切なコメントに驚いています。
「勝因は?」
「・・・周りのみんなの応援のおかげ・・・」
「今日の採点は?」
「80点くらい・・・」
周囲に感謝する心遣い、あくまで謙虚な態度。
これが16歳ですって、スゴイ。

そして、更にスゴイ。
すでに「高校卒業認定試験」に合格しているそうです。
4ヶ月間毎日7時間も勉強して合格したそうです。
「女王高梨 止まらぬ進化」という見出しで、現在の成長ぶりが報道されていました。
まだ、16歳、これからドンドン伸びるでしょう。
そして、たくさんのタイトルを手中にすることでしょう。
 
対照的な記事が「止まらぬ進化」の記事の下に出ていました。
「競技人生『終着駅』求め」という見出しで、アルペンスキー選手の皆川健太郎さんの記事です。
オリンピック4回出場。
2006年トリノオリンピックで回転4位。
もう少しでメダルだったのに、手が届かず残念でした。
でも、アルペンスキーでは50年ぶりの入賞なのです。
日本アルペンスキー界ではスゴイ記録なのです。
でもその後、ケガで思うような成績が残せずにいました。
今季はワールドカップにも出場できないようです。
でも、来年のソチオリンピックを目指しているようです。
「色んなものが低下して、『年なんだな』と感じますね」というコメントが痛々しい。
イメージ 2
「進化が止まらぬ16歳」の高梨沙羅選手。イメージ 3
色んなものが低下して、『年なんだな』と感じ、「競技人生の終着駅を求めている36歳」皆川健太郎選手。
スポーツの世界は厳しい世界ですね。
 
自分は「人生の終着駅」を模索しなければならない歳になってきました。
午後2時15分、雨が雪にかわりました。
結構大粒な雪です。
2階ベランダから見ると、うっすらと雪化粧しました。
今季3度目の雪です。
 

 
 

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