じいさん晴耕雨読

じいさんの戯言を記録しています。

2013年12月

          12月26日(木)雨
          「鍛えなければどんどん弱くなってしまいます」
雨雲の垂れ込めた朝です。
天気予報通り、今日は雨になりそうです。
ラジオ体操開始の6時20分は薄暗いです。
そんななか中学生、高校生の運動部が合宿しています。
昼頃、用事があって海岸通りを車で通ると、雨の中走っていました。
雨でもやるのか?
カゼでも引かないでくれよ、という思いがします。
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夕方の散歩で海岸通りにを歩いていると、一生懸命です。
ダッシュです。
こちらも、ダッシュは無理だけど、せめてジョギングをと思いゆっくり走りました。
体が温まってきます。
気持ちいいです。
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海岸通りを年配の方がザックを背負って、手に紙袋と傘を持って歩いています。
すれちがい様に、(あれSさんではないですか)。
「こんにちは。あれ?」
「お元気ですね、どちらへ」
「散歩ですよ。見てよ、ザック背負っているんですよ」
「訓練ですか、三浦雄一郎さんみたいに・・・」
「そう、鍛えなければどんどん弱くなってしまうから・・・先日新聞見ましたよ・・・」
ヒャー、驚き桃の木山椒の木です。
Sさん95歳。
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耳の衰えもないようです。
平生の声で全然支障ありません。
新聞も丹念に読んでいらしゃる。
頭脳明晰です。
見習わなくてはいけない、と思い後ろ姿をパチリ。
無断でごめんなさい。
寒い寒いと、家の中で縮こまってなんかいられません。
でも、今日の万歩計7184歩、一万歩いきません。
「鍛えなければどんどん弱くなってしまう」、説得力があります。

      12月25日(水)晴れ
       クリスマスです
今日はクリスマスです。
テレビでは朝からクリスマスの話題でいっぱいです。
「クリスマスと言ってもねえ、何ということないねー」
「子どもが小学生の頃だったらクリスマスプレゼントにケーキなのに・・・」
「暮れに子どもが帰ってきたら、おそいクリスマスでも・・・ケーキはその時に」
大人だけでは、クリスマスと言っても平日と同じです。
サンタさんから子どもへのプレゼントを何にするか、迷った時代もありました。
懐かしい時代です。
サンタさんの存在を疑うことなく信じていた子どもはサンタさんが父であることを知るようになりました。
そして今度は自分がサンタさん役を演じる歳になりました。
確実に月日が経過しているのを実感します。
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夕食後、海岸のイルミネーションを見に行きました。
例年と変わりばえのしない飾りですが、華やいでいます。
川面に映る飾りは2倍の効果を発揮します。
でも、広い広い海岸のイルミネーション。
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飾りの数が少ないせいか、自然の中では小さく感じられ、何となく寂しげです。
見物人も数人だけです。
ワクワクした幼い日のクリスマスも、不安の中にも楽しい子育て時代のクリスマスはもう来ないと思うと寂寥感が増してきました。
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          12月24日(火)晴れ
        フィギュア五輪選考会:スポーツ世界は過酷・残酷
フィギュア五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権が終わりました。
テレビも新聞も連日大々的に報道したので、興味を持って見ました。
前回オリンピック代表の男子髙橋大輔選手(27)安藤美姫(26)小塚崇彦(24)の選考結果をテレビも新聞も大きくとりあげていました。
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五輪代表は各3人。
髙橋選手は足の故障も完治せず5位。
しかし世界ランキングなども考慮され五輪代表に。
「五輪は昨日までは自分の中で絶望していた。・・・五輪では今までのような生ぬるい自分ではなく、追い込んで追い込んで、日本代表として恥ずかしくない演技をしたい」のコメント。
また安藤選手は7位に終わり、五輪代表になれませんでした。
「逃げてきれいに終わるのではなく、最後は挑戦して、自分らしく終わりたかった」
「結果がどうであれ、諦めずにやることに意味がある」
「26年間生きてきて、一番幸せだと思えたのは、スケートに出会えたこと。胸をはってやって来たと言える。長女が大きくなった時、自分の歩んできた道を、スケートのすばらしさを、自信を持って伝えられると思う」
と涙のコメント。
一方、男子3位の小塚選手は選ばれませんでした。
新聞に次のように掲載されていました。
「連盟が決めたことには従うしかない。僕ら選手は連盟の下にいるので。色々と思うところはありますが、ここで話すことはありません」目を真っ赤に腫らして会場を後にした。
選手は会場の控室に集まり、連盟から選考結果を発表された。小塚は補欠の1番手。連盟幹部には「もう少し早く仕上がっていたらね」と説明されたという。シーズン序盤のGPシリーズでの不調が響いたもようだ。代わって代表入りした高橋には「頑張ってくれ」と声をかけた。「『頑張ってくるから』と力強い言葉で言っていたので、全力で応援します」
3人の心の内を思うと、スポーツの世界って過酷・残酷。
厳しいですねえ。
この日のために多くのことを犠牲にして、練習してきたのでしょうに。
3人のコメントに感動しました。
いつものことながら、やはり一流選手はスゴイと思います。
男子代表の羽生結弦選手(19)女子代表村上佳菜子選手(19)は10代。初初しいですね。
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     12月23日(月)曇り  
     孤高ただよう冬のサギ
海岸を散歩をしていると鳥が目立ちます。
なんと言っても波打ち際にたたずむカモメの群です。
一匹が飛び立つと次から次に離陸して旋回します。
旋回してまたすぐに着陸する群。
旋回して沖に飛んでいく群。
そしてまた波打ち際に群れるカモメ。
団結力が強いのか、主体性がないのか、群れるのが好きのようです。
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そしてサギもいます。
サギって俳句では夏の季語だそうです。
本来、冬は南の方に住む鳥だそうです。
そういえば、海岸の松の木でギャーギャー鳴いていたサギの家族が見あたりません。
今よく眼にする鳥はサギではなく、他の種類なんでしょうか。
群れるカモメに対して、このところ見るサギは単独行動が多いように思えます。
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時には二羽のときも見かけますが。
越冬ツバメならぬ「越冬サギ」なんでしょうか。
寒風の海岸にたたずんでいるサギの姿は「孤高」という雰囲気が漂っています。
美しいです、格好いいです。
写真を撮ろうと近づくと、サッと飛び立ち、常に10mほどの感覚を保っています。
サギの俳句さがしました。
 ・夕嵐青鷺吹き去つて高楼に灯     高浜虚子
 ・青鷺の吹き分れしは離宮かな      阿波野青畝
 ・青鷺の貴婦人立てリ浜の秋      神蔵 器
 ・夕風や水青鷺の脛(はぎ)をうつ   与謝 蕪村
  ・春浅き水を渡るや鷺一つ             河東碧梧桐
 ・青鷺の吹き分れしは離宮かな     阿波野青畝
 ・白鷺のつれ舞ふあたり暮のこる    守千映
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これらの鳥はサギではなく他の種類ですか?
教えて。
 

       12月22日(日)晴れ
       今日は冬至。「冬来たりなば春遠からじ」
6時、ラジオ体操に出発。
西の空に星がまたたいています。
月も出ています。
東の空だけ少し明るくなっただけで、まだ暗いです。
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1年で最も昼が短い、冬至です。
ということは、これから日毎に昼が長くなり、春が近づいてくるということです。
「冬来たりなば春遠からじ」ですね。
このことわざは日本のことわざと思っていました。
もの知りいわく。
「これはイギリスの詩人、シェリーという人の「西風に寄せる歌」という中の一節。If winter comes, can
spring be far behind ?を訳したもだ」と説明してくれました。
そして解説まで。
「 寒くて厳しい冬がやって来たなら、やがて明るく暖かな春が必ずやってくるという意味だ」
さらに、人生訓を加えてくれました。 
「厳しい冬がくれば、春はすぐその隣だ。人生の厳しい冬もいつまでも続くわけではなく、希望に満ちた未来がすぐ後ろに控えているものなんだ」
勇気がわき、希望が満ちてくる話でした。
 
午後O町の特別老人ホームに民話の読み聞かせに行ってきました。
夷隅民話の会7名で行きました。
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今回の出し物は短い話を7編と童謡3曲、ゲーム、踊りソーラン節です。
途中で聴き手が飽きないように工夫を凝らしたつもりです。
「短い話、聴き手にも参加してもらう」を心がけました。
聴き手に質問したり、読み手も工夫を凝らしていました。
反応してもらえるか不安でしたが、応えてもらい大きな拍手もわきました。
歌(桃太郎・浦島太郎・金太郎)も一緒に唱ってくれました。
そして最後は一緒にソーラン節の踊りです。
車イスの人達は手の動作のみ。
立って一緒になって踊ってくれた人もいます。
反応があるということは本当に嬉しいことです。
ちなみに私は読む出番はなく、パソコン係です。
 
「お会いしたいという人が玄関でお待ちです」
玄関に出ると以前お会いしたUさんです。
「先日は『夷隅むかしむかし』送ってくださりありがとうございました・・・」
「こちらこそ、注文いただきありがとうございました・・・」
「昔のこと、Sさんのように私も書こうと思っているんですが・・・」
「書いてくださいよ。Uさんの短歌読ませてもらっています」
Uさんは短歌をされています。
そして、何と何と、お孫さんは芥川賞作家です。
「お孫さん大活躍でスゴイですねー」
「・・・ええ、お陰様で・・・おじいちゃんが生きていたら喜んでくれたでしょうが・・・天国で知らせを聞いて喜んでいるでしょうかねー・・・」
「そうですとも、そうですとも、天国で聞いて喜んいらっしゃいますよ・・・」
お孫さんとは2004年、「蹴りたい背中」により、19歳という最年少受賞記録を作った、あの綿矢りささん。
Uさんは綿矢りささんのおばあちゃんです。
出かけると不思議な出会いがあります。
 
 

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