10月26日(金)  晴れ
  秘湯を訪ねて檜枝岐・尾瀬方面へイメージ 1
10月24日25日、1泊2日の旅行に行って来た。
年齢60代の男6名の旅だ。
ああ、男の旅ね、「ゴルフ」でしょう、と思われるだろう。
ゴルフではない。
なんと、「紅葉狩り&秘湯の旅」。
 秘湯めぐりの旅に行かない
旅のきっかけはひょんなことから決まった。
今年の4月、会議のあとの懇親会。
座席の近かったWさんが「日本秘湯をめぐるをしよう」という話が出た。
「いいね、あまり知られていない、ひなびた温泉でのんびるする・・・いいね」。
近くにいた5・6人が話にのってきた。イメージ 2
「いいねー。仕事も一段落した・・・これまでの疲れを癒すためにも温泉で日本酒を酌み交わしながら紅葉を愛でる・・・いいね」
こんな会話で盛り上がった。
「秘湯めぐり」の話は、その座を盛り上げるその場限りの話。
正直なところ実現することはないだろうと思っていた。
秘湯めぐり 都合の良い日いつ?
9月上旬。
「秘湯めぐりの打ち合わせをするので、都合の良い日を教えてくれ」との電話。
「ええ、本当に実施するの?あのときの雰囲気のノリじゃなかったの?」
「やりますよ。10月の中旬から下旬の都合の悪い日を教えて・・・」
こんな電話でのやり取りの後に。イメージ 6
「打ち合わせの場所は○○寿司でいい。それともおすすめの店ある?」
・・・「打ち合わせの場所と時間はまた連絡します」。
   秘湯めぐり打ち合わせ
9月12日の夜6時 ○○寿司に6名集合
Wさんが方面・日程表を作成して持参。
自家用車ではなく、列車・バスの旅。
なぜなら、アルコールが入るから。
会員6名がそれぞれ乗車する列車時刻と駅名が記されている。
2日間の細かな企画書が出来上がっている。
Wってこんなにきめ細かい繊細な人だったの?
そして、第1回目なので私のふるさと「奥会津檜枝岐から尾瀬方面」だという。イメージ 3
尾瀬を散策して民宿へ、という行程であった。
少々厳しい日程なので、途中「御池(みいけ)」までで引き返す、という修正1ヵ所のみでWさんの緻密な計画通り決定。
9月17日旅の1週間前、Wから再度日程表が送られて来た。
60代の会員、忘れているだろう、日程表を紛失しているだろうという配慮だろう。
Wのきめ細かさに再度おどろき、感謝。
   9月24日(水)晴れ、雨、雪チラチラ
「紅葉狩り&秘湯めぐり」に出発。
一番早い会員は列車乗車6時30分。
7時09分、上総一ノ宮から快速電車に。
ここで6名全員勢揃い。
通勤客でごった返すのでグリーン車へ。イメージ 4
幹事のWから缶ビール、ピーナツ・チーズが配られ、旅の安全を祈ってまずは一杯。
会員は旅慣れている。
梅酒、焼酎、枝豆、つけもの、落花生・・・まで持参してきたではないか。
12時20分会津高原駅着。
6時間以上もの列車旅。
でもアルコールが入り、話がはずみ長くは感じなかった。
12時30分沼山峠行きのバスに乗り換え山道を進む。
山に入るにしたがい紅葉が美しい。
檜枝岐に近づくころから雨。
「ええ、今日は雨は降らないはずなのに。雨男はだれなんだ?」
14:10分目的地の御池着。
雨が本降り、雨に混じって白いものが・・・雪だ。
これじゃ、どこにも行けないや、休憩所で時間をつぶす。イメージ 5
確かに来た証拠に写真撮影。
14:30分のバスで今夜の宿、民宿「松源」へ。
「尾瀬からの帰りですか」
「沼山峠まで行ったら雪でしてね。バスの運転手さんがこのバスで引き返した方が良いでしょうと言われ帰ってきたんですよ。峠は雪が積もっていますよ」
バスが出発したら雨が止み、日がさしてきた。
「わーきれい。見てみて、あの紅葉・・・白樺の木とモミジいいね・・・」
女4人は紅葉に感激し歓声を上げるが、秘湯をめぐる会6人は感激の表情はあらわさない。時々カメラのシャッターを切るだけ。
途中、「ミニ尾瀬公園」を見学し、4時に民宿へ。
荷物を置いて近くの温泉「ヒュウチの湯」へ。
今回の目的である秘湯に入る。
露天風呂も楽しみ、6時からの夕食。
6人でビール6本、日本酒(いわな酒)1升。
みんな酒に弱くなった。
9時風呂に入る者、布団に入る者、いつの間にか寝入っていた。
  10月25日(木)晴れ
5時30分目がさめ、ウトウトしていると突然「夏の思い出」の音楽。
村の防災無線から、あの「夏の思い出」が高音で流れてきた。
6時だ、朝風呂にヒュウチの湯、民宿の風呂と朝風呂。
7時30分朝食。珍しい茸ご飯。60代というのに、みな食欲旺盛。
8時30分民宿を出立。
檜枝岐村の「歌舞伎の舞台」、「六地蔵」を見学して9時15分のバスに乗車。
会津高原駅近くの風呂に入る予定であったが本日休業で入れず。
11時51分発の快速電車で浅草へ。
15時30分浅草着。
おしりが痛い。
東京駅で新装なった東京駅のライトアップを見学し、19時の特急若潮で帰宅。
背広姿のサラリーマンが駆け足で乗り込んでくる。
「・・・現役サラリーマンは大変だな。我々はこんな優雅な旅してていいの?」
「ああ、いいさ。我々もさんざん働いたんだから・・・」
「そうか、今まで働いたご褒美だよな・・・」
書類の詰まった大きなバッグを持ったサラリーマンを見ながら、夕食の弁当をひろげた。