12月6日(木)晴れ
  海岸通り「加藤まさを」の詩イメージ 1
童謡「月の沙漠」は有名。
日本人なら一度は耳にし、口ずさんだことだあるでしょう。
NHK平成元年に行った童謡人気コンテストでは第5位。
千葉県では何と第1位の人気の童謡です。
なぜ、千葉県が第1位?
なぜかというと、童謡「月の沙漠」の発祥の地、つまり作詞された場所が、私の住む町御宿町(おんじゅくまち)なのです。
だれが作詞かといえば「加藤まさを」という人です。
へえー、鳥取砂丘じゃなかったの?
作詞者「加藤まさを」ねー、知りません、なんていう言葉が返ってきそうです。
ちなみに作曲者は「佐々木すぐる」です。
「昔むかしの その昔 椎の木林の すぐそばに 小さなお山が あったとさ・・・」の「お山の杉の子」などを作曲しています。
詳細は拙著「童謡『月の沙漠』と御宿町」(本の泉社)をご覧下さい。
イメージ 2童謡「月の沙漠」は御宿町が発祥の地なので、月の沙漠の王子様とお姫様がラクダに乗った像もあります。
この像は有名で、町の観光パンフや役場の町政要覧には必ず使われています。
海岸通りには詩碑があります。
でもあまり知られていません。
町もあまり宣伝していません。
太平洋に面した浜に沿って高さ50センチほどのコンクリート堤防があります。
堤防に沿って石畳の美しい歩道がつづいています。
この堤防に大理石に刻まれた加藤まさをの詩が埋め込まれています。
時々、真剣に読み、写真に撮る観光客もいますが、多くありません。
町の人や観光客の散歩コースです。
詩をひとつ紹介します。
               月
静かなる
海の上に
月ひとつ
のぼりぬ。
朝な朝な
臥床(ふしど)に醒(めざ)むる
吾(わ)が胸に
いち早く
浮かび来たる。
遠く
聖(きよら)かなる
君の俤(おもかげ)の如(ごと)く
                         まさを
                                    *実物にルビはつけてありません