4月28日(日)晴れ
        新緑を求めて、大多喜へ小さなハイキング
今日も「ソラミズ(空見ず)」の天気です。イメージ 1
こんなソラミズの天気に家にいるのはモッタイナイ。
世間は連休2日目で、行楽地はにぎわっているようです。
人の集まる行楽地は苦手。
夷隅地方は自然がいっぱい。
近くて自然がいっぱいの大多喜町三条の「大塚山(おおつかやま)」へ。
大塚山には何度か登っています。
ハイキングに最適な山です。
車で30分、大塚山のふもと三条地区に到着。
途中に車を置いて、山の入口まで10分ほど歩きます。
登山口には「大塚山ハイキング頂上まで1.0km」の案内板。
案内板の隣には「万葉ロード」と書かれた看板。
葉桜が両脇から道を覆って、葉からは緑の木漏れ日が滴り落ちています。
マイナスイオンがいっぱいあふれています。
道の左右に万葉集の歌の書かれた案内板。
漢字にルビがつけられ、読むことはできるが、どこで区切って読むかもわかりません。
そして、意味もわかりません。イメージ 2
山部赤人、柿本人麻呂、大伴旅人、山上憶良・・・遠い昔に学習した、懐かしい人名が出てきます。
知っていた歌は一首のみでした。
銀(しろがね)も 金(こがね)も玉も 何せむに まされる宝 子にしかめやも(山上憶良)
たくさんの看板がありました。
いつか40首ほどあると聞いたような気がします。
わからないなりに、一首一首立ち止まって読んでいきました。
15分くらいで頂上に着きますが、わからないなりに、一首一首立ち止まって読んでいきました。
おかげでタップリ時間がかかりました。
頂上近くに人影。
「こんにちは。草刈りですかたいへんですね」
「こんにちは。ここに芙蓉(ふよう)の木が植えてあるんですよイメージ 3。それで周りの草を刈っているんですよ。・・・この木は紅葉です。ずっと、下まで続いています。そして桜もあるんですよ、もう少し早ければ桜がきれいなんですよ。桜の大木があの杉林の向こうにあるんですよ・・・。この道を行って・・・案内しますよ・・・」
「いや、お仕事続けてください」
「いいんだ、いいんだ。先日も東京の人が見えて案内したんだ」
「いや、私は地元御宿ですのでわかります。何度も来ていますので」
「御宿ですか・・・私の息子が御宿でお世話になっているよ」
「御宿のどちらで・・・」
「あれ旅館、何と言ったっけ・・・」
私の前に立って歩き出してくださった。
「・・・この道は昔は西畑と勝浦を結ぶ街道だったんだよ・・・勝浦からの魚の干物もこの道を通ったんだ」
尾根に沿って続く杉林の道を進み、巨木の桜。
「片側が谷でね、根が張れなくてね・・・。倒れるのが心配なんですよ。来年の桜の季節には見にきてくださいよ」
 
今年84歳。
急な山道を頂上に向かって進まれる。
「足腰強いんですね」
「健康だ。毎日、山に来ることが健康につながるだよ」
「昔、東京に行ったときに医者にいわれたんだ。寒いときは何していると。私はコタツに入っています、と言ったら、しかられてね。寒いときは山に行きなさいと。・・・山は健康になるものがいっぱいあるそうなんです。いろいろ説明してくださったが、とにかく山にいると健康にいいそうですよ。健康なのはこうして毎日山にきているからだろう・・・」
山の効用をせつめいしてくださりながら頂上へ。
 
素晴らしいながめ。
「ここから富士山が見えるんですよ」
「こっち側には太平洋が見えるんですよ」
「ここにはツツジをうえたんですよ。昨年はきれいに咲いてここで花見をしたんですよ。しかし今年は見てください。このように花が少ないんですよ」
「・・・ここに大勢観光客がくることを願って、階段付けたり木の根っこ掘ったり、植樹したり・・・ボランティアでやっているんですよ」
大塚山公園として整備を進めているとおっしゃる。

途中2人連れとすれちがっただけ、こんな素晴らしい所があるのに客が少ないのはもったいない。
1時間の予定であったが、親切な案内人のおかげで2時間、ここで費やしました。
楽しい時間でした。
 
その後、西畑駅へ。
どうした、この人人・・・。
鉄道マニアが機関車を撮っています。
夷隅鉄道と小湊鐵道との接続地点なので、両方の列車を撮れるというので、人気スポットらしい。
 
その後、養老渓谷へ。
ここは観光客がいっぱい。
展望台から「粟又の滝」を写真におさめ、養老渓谷の駅へ。
この駅は今はやりの「足湯」もあり、大勢の観光客でにぎわっていました。
何処に行っても新緑が美しく、感激の間を過ごすことができました。
秋の紅葉も良いけど、この新緑の季節が一番好きです。
新緑写真を載せようとしたら、メガ数が大きすぎて2枚までしか掲載できません。
美しい写真を撮ろうと一眼レフカメラをもって行って画素数を少なくするのを忘れたのが原因のようです。
撮ってしまった写真のMBを減らす方法教えてください。