4月29日(月)晴れイメージ 1
        サクランボを収穫しました
サクランボが熟しました。
真っ赤に熟し、今朝、収穫し朝食のデザートにしました。
大きさも、甘さも、市販のサクランボには遠く及びません。
でも、サクランボです。
3個一緒に口に入れ、口の中で実と種に分け、種だけ出します。
めんどうくさいです。
でも、何回もくり返していると、要領よくなり、結構いけます。
 
網をかけるのがめんどうで、結局、今年は網をかけませんでした。
その代わり、風車を木に結わえ付けました。
風が吹いて、風車がプルプル、ブルブル・・・鳴ります。
鳥は「こりゃ、何事だ」とあわてて飛び立つ、ということになっています。
でも、全然効果ありません。
今日は微風、風車が回りません。
スズメ、ヒヨドリ、悠悠とついばんでいます。イメージ 2
「まあ、いいか」、と思いながら、部屋からながめています。
写真に撮ろうとしますが、なかなか撮れません。
結局、今日は撮れませんでした。
 
サクランボは、別名「桜桃」でしたっけ。
「桜桃」と言えば、太宰治の「桜桃忌」(6月19日)。
「桜桃」という作品が、太宰最後の作品、と言うことは本で読んだことありますが、かんじんの作品は読んだことありません。
「桜桃」の俳句をさがしました。
桜桃の ひとつひとつが 灯をともし (杉本 苑子)
桜桃の みのれる国を まだ知らず (三橋 鷹女)
親と子の 心の対話 さくらんぼ (酒井 銀鳥)
さくらんぼ さざめきながら 量らるる (成田桜桃子)
枝かへて まださくらんぼ 食べてをる (高野 素十)イメージ 3
くちびるに 触れてつぶらや さくらんぼ (日野 草城)
舌の載せて さくらんぼうを 愛しけり (日野 草城)
童女笑む さくらんぼうの 種とばし (花谷みのる)
 
エッセーもさがしました。
 さくらんぼを喰いだすときりがない。枕もとに新聞紙を敷き、仰向いて、喰って、タネは右手のひろげた新聞紙の方へ吐きだす。スポッと音がする。これは小気味いい。(略)
                  山形のさくらんぼ 「折々の散歩道」 水上勉
 
 生まれて初めて東北に飛んだ三年前の晩春。山形の空から地上を見ると、いちめん、白や淡紅、濃紅の花が咲いていた。まるで夢の国に舞い降りるかの思いがした。(略)
 さくらんぼの小さな実も愛らしいが、実をつけた果柄の線がきれいだ。あの柄のゆえに、うるわしい余韻が揺れる。
                   「野菜のこよみ くだものの香り」 岡部 伊都子