5月15日(水)晴れ
       ジャガイモの花と石川啄木
ジャガイモの花が咲き出しました。イメージ 1
しかし、例年より花の数が少ないように思えます。
例年はジャガイモ畑一面が紫色の花に覆われるのに、なぜか花の数が少ない。
あれー、へんです。
ダンシャクは花が咲いていません。
1個も咲いていません。
ダンシャクって、花が咲かなかったけ?
それとも、まだ時期が早いのかナー。
メークイーンとキタアカリは花が咲いています。
毎年、思うのですが、ジャガイモの花って美しい。
もしかして、美しいと思うのは石川啄木の歌のせいかもしれません。
   馬鈴薯のうす紫の花に降る
   雨を思へり
   都の雨に
            (歌集『一握の砂』)
場所は東京、季節は初夏。
朝から雨がシトシト降っています。イメージ 2
一仕事終わって、コーヒーを片手に、窓ガラスから外をぼんやり眺めています。
雨が家々の屋根を、道路・・・をぬらしています。
東京の雨を見ていると故郷岩手を思い出します。
(岩手ではなく、北海道という説もあるそうです。)
ちょうど今頃は、畑一面にうす紫色のジャガイモの花が咲いていることでしょう。
あの、可憐なうす紫色の花が故郷の初夏の雨にぬれていることだろうなー。(注釈:定年おっさん)
もう一首あります。
   馬鈴薯の花咲く頃と
   なれりけり
   君もこの花を好きたまふらむ 

                                           (歌集『一握の砂』)
君が誰だか気になりますね。
啄木の北海道での最初の勤務地は函館。
弥生尋常小学校の代用教員を務めました。
そこで橘智恵子さんという女性を知り、淡い恋心を抱きます。
しかしこの恋は、橘さんの結婚によって消えてしまいます。
彼女を忘れがたく、ずっと引きずっていたようです。
 
「一握の砂」もう一度読み返そうかな、時間もたっぷりあることだし。
それにしても、今年はジャガイモの花が少ないのが気になります。