7月22日(水)晴れ
太平洋を見渡す高台で歴史を語る

長野県のN村の中学校1年生が本町に来ました。イメージ 1
本町とN村は「海山交流」という名で互いに交流事業をしています。
冬は山の長野県へ、夏は海の千葉県へ中学1年生が出かけるという行事です。
本町の高台に「日西墨交通発祥記念碑」という高さ17mの塔が建っています。
日本・スペイン・メキシコの交流が始まった最初の地です。
1609年、当時スペイン領のフィリッピンからメキシコに向かうスペイン船が、この地の沖で座礁しました。
その時、当地の漁民が317名の人命を救助したという歴史です。
今日はこの歴史を中学生に話す日です。
30分間です。
プロジェクターもなくプリント一枚で理解してもらうのは難しいものです。飽きさせないように、途中に質問も入れます。
「どうして大砲や鉄砲を船に積み込んでいるのかな」
「宣教師が5人も乗っているけど、なぜだと思う」
「冷蔵庫が無かったけど、肉や魚はどうして保存したと思う」
・・・・予想以上に、質問に反応してくれ楽しい時間でした。
2泊3日の当地滞在だそうです。
今年は天気に恵まれそうです。
太平洋を見下ろすこの高台に登るのは久しぶりです。
晴れていれば美しい。
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この大海原の向こうにフィリッピン、メキシコがあり、スペイン船が世界の海を支配した時代があったのです。
無敵艦隊と言われたスペイン海軍は、やがてイギリスに敗れます。
大繁栄を極めたイギリスもやがて衰退します。
そしてアメリカ、ソ連・・・・そして今、中国の台頭です。
世の中、時代は無常ですね。
思いを馳せながら大海原を眺めるのはロマンに満ちています。
歴史に触れ、ロマンを呼び覚ます機会を与えてくださり、ありがとうございました。