汗かき、恥かき、文をかき
12月18日(金)晴れ
過日、退職仲間の機関紙に原稿を書くことになりました。
退職後の近況報告といった内容です。
あれこれ考えているうちに締め切りが迫ってきました。
結局、「汗かき、恥かき、文をかき」という座右の銘に近況をダブらせて書きました。

汗かき、恥かき、文をかき
 「人生恥かいて、なんぼだよ。間違うと恥ずかしいなんて言っていたら、何もできない。短い人生、『汗かき、恥かき、文をかき』だよ」三十数年前に先輩から頂戴した言葉です。
 不思議に勇気が出ました。以後、座右の銘にしています。
汗かき(散歩・ラジオ体操)
  「定年後の仕事は元気に生活することだ。それには散歩とラジオ体操だ・・・本音は晩酌を美味しく呑むためだが」退職直後、先輩が話してくれました。
 散歩コースは海岸通り。四季折々に変化する景色を楽しみながら、ジョギングしたり歩いたり。午前6時20分、月の沙漠記念館広場で体操と太平洋に向って発声練習。六時四五分終了。仲間と一緒に歩きながら、季節や地域の出来事を話ながら帰宅。人と会うことが少なく、会話がめっきり減った現在、貴重なコミュニケーションの時間です。
恥かき(夷隅民話の会)
 夷隅管内に伝わる民話を収集し、次の世代に残そうと、「夷隅民話の会」という民話愛好会で活動しています。現在まで機関紙一七五号、冊子二十冊を発行。毎回誤字脱字やら、間違いをしてしまいます。その度にもっと校正をしておけばよかった、もっと深く調べればよかったと後悔します。冊子の売れ行きも芳しくありません。
 しかし時には新聞に掲載され、注文や励ましの電話や手紙を頂くことがあります。後悔の念も吹き飛び、また頑張ろうという思いがわいてきます。
 老人ホームを訪問したり、イベントに呼んでもらい紙芝居や読み聞かせをします。慣れないパワーポイントを使ったりすると、パソコンが作動しなくなったり、絵と文章が違ったり、苦戦の連続です。
 民話の舞台を訪ねる民話さんぽも実施しています。雨に降られて見学場所を急遽変更したり、予定していた読み手が欠席したりと、これまたハプニングが起こります。それでも「日頃何げなく通っている処に、こんなお話があったんですね」「ハプニングも思い出になりました」と、心優しい参加者達に助けられて「人生恥かいてなんぼ」と楽しんでいます。
文をかき(ブログ)
 「自分の生活を他人に知らせて恥ずかしくないの、みっともないから止めて」と家族から言われています。でも書くことは自分を振り返ること。振り返ることは進歩すること、と懲りもせずブログを書いています。ブログのタイトルは『定年おっさん晴耕雨読』。
 きっかけは「ボケ防止のためにブログを始めたよ。知識やスキルに自信がないなんて言ってたらダメだ。まずは行動が先だ。知識や表現力はあとからついてくるよ」という言葉に刺激されたからです。
 これらをあと何年続けることができるか、「人生恥かいてなんぼ。『汗かき、恥かき、文をかき』」と、日々楽しんでいます。

「読んだよ、読んだよ、相変わらずだねえー」、と呆れられながらも「最近発行の本を送ってよ」と嬉しい反応もいただいています。
冬の寒さに戻りました。
一日中快晴。
夕日が美しい海岸でした。
カメラのバッテリーがなくなっていて、撮影不可。