熨斗飾り(のしかざり)は熨斗鮑(のしあわび)から
3月16日(水)曇り
午後1時30分から町の学習会がありました。
今日は当町の名産「アワビ」について話がありました。
東京海洋大学教授山川先生の話。
鮑(あわび)は高価です。
鮑を獲る海女さんも減っています。
アワビの水揚げ高も年々減少。
昭和39年75.035kg
昭和61年50.879kg
平成 2年17.217kg
平成12年 3.143kg
平成26年 2.293kg
原因は海の汚染・温暖、環境悪化のようです。
 
祝い事に使う熨斗(のし)紙熨斗(のし)袋の熨斗が熨斗鮑(あわび)のこと。
ヒャーおもしろい、と思って帰ってから得意になって話しました。
すると「そんなこと知らなかったの。日本人は皆知っているよ・・・」の返答にギャフン。

おっさんにとっては興味津々の話題でした。

ネットで調べました。


<熨斗鮑の作り方>
1.鮑の殻を取り、身をよく洗浄。
2.丸い棒で全長30センチになるまで鮑の肉を打ち続けて伸ばす。
3.打ちつくされて締まった硬い肉を薄刃の包丁でかつらむきにする。
4,竿に掛けて、下端に小石を結びつけて2時間ほど陰干しにする。
5.重みで伸びた身を再び筵に広げて一日天日干しにする。
6.薄く半透明の黄色い帯が熨斗鮑になる。
7,これを四枚重ねて一把にして折形でつつむ。


漢語「熨斗」は「ユンドウ」とも読み、「(熱でしわをのばす)」+「斗(ひしゃく)」。
即ち、昔のアイロンである火熨斗(ひのし)を指す。
現代中国語でも、熨斗はアイロンを意味する。
「のし」は延寿に通じ、アワビは長寿をもたらす食べ物とされたため、古来より縁起物とされ、神饌として用いられてきた。
平城宮跡の発掘では安房濃国より長さ45寸(約1.5m)のアワビが献上されたことを示す木簡が出土している(安房国がアワビの産地であったことは、『延喜式』主計寮式にも記されている)。
中世の武家社会においても武運長久に通じるとされ、陣中見舞などに用いられた。『吾妻鏡』には建久3年(1191年)に源頼朝の元に年貢としてとして長い鮑(熨斗鮑)が届けられたという記録がある。
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