時間を待たぬ柿若葉

5月17日(日)晴れ

雨が止んで緑が美しい。

カエデが「今が見頃です。見てくれ!」とばかかりに枝を伸ばしてきました。

「五月の風、日本で一番いい季節は5月です」

もう半世紀前にもなるでしょうか、不思議と覚えています。

当時日本ペンクラブ会長であった井上靖氏が外国の作家に言った言葉です。

半世紀前は「いや、5月よりも紅葉の11月の方が日本は美しい」なんて思ったのに、今は井上靖氏が言ったように5月が一番美しい。

ホントほんと同感です。

柿の葉も美しい。

柿の葉は「柿若葉」の時季が一番美しい。

そして柿若葉という言葉も好きになっています。

早緑の柿若葉の時季は過ぎましたが、名句をさがしてみました。

・柿若葉重なりもして透くみどり 富安風生

・大風に揺るる二階や柿若葉 長谷川櫂

・柿若葉口を漱ぐも背戸の川 室生犀星

そこでオッサンも一句ひねります。

・柿若葉キラリきらりと蜘蛛の糸

・風が来て光が動く柿若葉

・帰宅して目にもやさしい柿若葉

・庭の隅耕運機あり柿若葉

・花つけて雨に打たれし柿若葉

大いに笑ってください。

 

ミカンの花は終わりです。

花の最盛期に撮ろうと思っていたに、そのうちにそのうちにと言っている間に忘れていました。

やはり気のついたときに実行しなければなりません。

時間も季節も待ってくれませんね。

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