11月14日(土)晴れ

人生を半ばあきらめつつ、あえて本気で生きる

秋晴れです。

少し寒いですが、爽やかな朝です。

皇帝ダリアの花の数が日増しに増えています。

まだ蕾があるので、まだまだ増えそうです。

やっぱり、皇帝には青空がふさわしい。

 

先週、本屋に寄って書棚をながめていたら『人生を半分あきらめて生きる』(諸富祥彦著)が目にとまりました。

『生きる』『諦めない』『負けない』・・・など積極的な言葉の多い書名並ぶ中で、ウウウこんな消極的な書名で売れるのだろうか?と興味を引かれました。

ペラペラページをめくっていると次のような一節が目に入りました。

 

・・・・「もう一度だけ星空が見たい」「もう一度、しみじみ海を眺めたい」というのを聞くとき、わたしはいつもハッとさせられる。海のそばに住んでいる人はたくさんいるが、しみじみ海をながめ、海を味わいつくす人はほとんどいない。ほとんどの人は空の下に住んでいながら、星をながめようともしない。わたしたちはほんとうに人生にふれ、味わい、堪能しているだろうか。非凡的なものを、とりわけ平凡のなかにある非凡なものを、かんちしているだろうか?  p93

 

「海のそばに住んでいる人はたくさんいるが、しみじみ海をながめ、海を味わい尽くす人はいない」何だか自分のことを言われている感じがして、購入してしまいました。

衝動買いというやつですね。

久々に、時間の経つのも忘れて読んでいました。

読み終わったときは朝。

何十年ぶりかの徹夜。

高校時代のテスト前の一夜漬け以来かな・・・。

昼間、眠くなるかと心配だったが大丈夫でした。

日頃、たっぷり睡眠時間をとっているせいでしょう。

 

・「あきらめること」は、「がんばること」より、はるかに難しい

・「人生は、真っ白ではなく、といって真っ黒でもない、濁りきったグレーなもの」であるということを受け入れていく喪の作業である。

・人生を半ばあきらめつつ、あえて本気で生きる

 

納得・納得。こんなにスンナリ腑に落ちるのは?

人生経験が長いから、といえば恰好いいが、年老いた証拠です。


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