食べてよし次は観てよし花菊菜

4月25日(日)晴れ

今年も随分お世話になったシュンギクが花を持ち始めました。

花の黄色がまぶしい。

ダイコンの花は清楚でひかえ目ですが、シュンギクは「ここに私はいますよ」と自己主張しています。

でも、強烈な主張ではありません。

周りに白が入っているので、ほどよい主張です。

花の輪郭は白と思って眺めていたら、真っ黄色の花がまじっていました。

これは自己主張が強く、よく目立ちます。

シュンギクの食べ頃になると、春を告げる香りでした。

フキノトウと並んで「春告げ香り」です。

「春告げ香り」、こんな言葉はありませんね。

春告げ鳥、春告げ草、春告げ魚・・・があるので「春告げ香り」があってもいいかも?

しかし花が咲き始めると、(今年の春も終わりか)と春を惜しむ感情を抱きます。

ここで一句詠めるといいのですが、出てきません。

先人の秀句をネットよりお借りします。

 

畑のすみとり残されて花菊菜 白桂

春菊を洗へば水も香を放つ  鷹羽狩行

春菊や長屋の庭の夕ながめ  正岡子規

春菊や今豆腐屋の声す也  正岡子規

春菊の大きな花は黄が褪(さ)めし  高野素十

 

読んですぐに情景が浮かんでくる、こんな句が好きです。

長屋も豆腐屋の声もなくなってしまいましたが、懐かしく響いてきます。

「・・・とり残されて花菊菜」、そうそう・・・春先にあんなに喜んで食べたのに、花が咲いてしまうと摘み取られることもなく残されています。

ホント実感、ダイコンの花もそうですね。

食べてよし次は観てよし花菊菜
笑ってください。


DSC02166 (2)

DSC02167 (2)

DSC02169 (3)
・奥はダイコンの花