じいさん晴耕雨読

じいさんの戯言を記録しています。

タグ:俳句、川柳

       12月11日(水)曇りのち晴れ
        網代湾は「冬カモメ」の季節です
時候のあいさつ言葉通り、日増しに寒くなってきます。
海岸に夕方の散歩に行きました。
気温が低いうえに、風が出てきました。
砂が吹き飛ばされて顔に当たります。
痛い痛い。
帽子をかぶり、マスクをしての散歩です。
メガネを忘れました。
眼を細めて歩くのですが、眼に砂が入って涙が出てきます。
海岸にはカモメの群です。
イメージ 1
 
スゴイ数です。
同じ方向を見ながらジッとしています。
近づいて写真を撮ろうとすると一斉に飛び立ちます。
イメージ 2
 
冬カモメが群れる光景です。
網代湾は本格的な冬です。
そこで、俳句をひねってみました。
・静止してして ひとかたまりの 冬カモメ
・夕焼けや 網代の海の 冬カモメ  
・波濤越え 沖へ沖へと 群カモメ  
・寒風に みな沖を向く 群カモメ  
・冬カモメ 彫刻のごと 動かざる
・網代湾 荒波の船 群カモメ
・高く舞い 海へと向ふ 冬カモメ
・旋回し 沖へと向かう 冬カモメ
・冬カモメ 海岸通り 網代湾
・群カモメ 乱舞をよそに ラクダ像
・群カモメ マンションの丈 届かざる
・夕焼けや 帰船に群るる 冬カモメ
 

         5月7日(火)晴れ
    本物のがわかる素敵な歳?イメージ 1
天気晴朗、でも朝から風の強い日でした。
そんな中、鴨川に行ってきました。
途中、山の緑が美しくて美しくて・・・。
道路の両脇に迫る、新緑の山々。
時には、道に覆い被さる緑。
時々、海も見えます。
小さな港、緑の山の岬、停泊している船、海に突き出した堤防。
小さな入江、砂浜、遠くに新緑の岬。
瓦屋根の家が入江に沿って並ぶ漁村光景。
車の助手席でカメラをかまえ、シャッターを切りました。
 
トンネルが多いです。
先日読んだ「勝浦市史」に、鉄道工事が難工事であったことイメージ 2が載っていました。
勝浦から安房天津間の鉄道線路にはトンネルが19本もあるそうです。
地盤も弱く、大変な工事だったと記されています。
昔、下り列車に乗ったとき、トンネルが多かった記憶があります。
両国橋、安房鴨川の鉄道環状線が開通したのは昭和4年です。
東京に行くのにとても便利になり喜んだそうです。
鉄道ができるまでの交通機関は東京湾汽船。
東京霊岸島から館山北条・鴨川・勝浦に至る東京湾汽船が一日2回往復していたそうです。
それが鉄道開通により、やがて東京湾汽船は廃止。
夏目漱石、正岡子規、与謝野晶子、芥川龍之介も
東京湾汽船を利用しています。イメージ 3
小さな入江や港が見える度に、この景色を文豪達も目にしたんだなー、なんてセンチな気分になりました。
 
バスも三日月ホテルが経営する「三日月自動車」があったそうですが、運賃が鉄道の6倍もあったため、衰退したそうです。
 
トンネルを抜けて、緑の山や小さな入江の海が見える景色も心引かれます。
トンネルを抜ける瞬間の写真を撮ろうと試みました。
でも、暗いところから明るいところのため、カメラの反応が車のスピードに追いつきません。
結局、うまく撮れませんでした。
今年は新緑が特に心に沁みます。
「歳のせいか」と思ったら、先日Sさんいわく。
「・・・違います。長く生きてきて、本物の幸せとか喜びがわかる素敵な年になったからです」
との嬉しい言葉。
「素敵な歳」、良い響きです。
イメージ 4
 
 
 

     3月20日(水)晴れのち曇りイメージ 1
     桃の花が咲きました
Uさんからいただいた桃の木はわが家に来てから3年目。
初めて花が咲きました。
Uさんが、食べた桃の種を埋めたら芽を出し、苗木にしたそうです。
その苗木をもらってきたのです。
直径3センチほどになりました。
梅と桜はよく見るが、桃の花をじっくり見るのは初めてです。
待てよ、桃の花と言ったら3月3日の「ひな祭り」「桃の節句」の桃?
3月20日に花が咲くとは、これって桃の花じゃないかも?
「ひな祭りの桃の花はハウスで育てて開花させた花。露地の桃の花は今が旬だ」と花博士。
梅・桜・スモモは清楚だが、桃は何となく華やかで色っぽい。イメージ 2
こんなときは「花言葉」を探す。
すると「天下無敵」「チャーミング」「私はあなたのとりこ」。
チャーミングはあっていますね。
「天下無敵」って、「桃太郎」伝説から由来するのかも?
桃は邪気をはらう霊力があるらしい、それで天下無敵なのかもしれませんね。
 
桃の花の俳句は好きです。
なぜなら俳句は結構難しく、「どんな意味?」と首をかしげる句多いですが、桃の花の句は「そうだ、そうだよな」とうなずける句が多い。
不思議です。
・戸の開けてあれど留守なり桃の花  千代女
・桜より桃にしたしき小家かな  蕪村イメージ 3
・海女とても陸こそよけれ桃の花  高浜虚子
・故郷はいとこの多し桃の花  正岡子規
・野に出れば人みなやさし桃の花  高野素十
・百姓に今夜も桃の花盛り  永田耕衣
・ふだん着でふだんの心桃の花  細見綾子
 
Uさん、ありがとうございました。
このところ毎日、眺めて楽しんでいます。 

     2月5日(火)曇り
       梅一輪一輪ほどのあたたかさイメージ 1

昨日、一昨日の暖かさで、わが家のスイセンが一気に花開きました。
例年にくらべ、わが家のスイセンは1か月遅いように思われます。
よそ様の家の庭のスイセンは、もう、とっくに咲いていました。
 
畑のチンゲンサイも、花を咲かせいます。
食糧用ですが、食べきれません。
これから、どんどん花が咲くでしょうが、観賞用に楽しもうと思います。
 
そして今日、気づいたのですが、梅の花が二輪咲いていました。
つぼみがいっぱい膨らんでいます。
  梅一輪一輪ほどのあたたかさ (服部嵐雪)イメージ 2
まさに、この句の季節です。
この句の意味は、「一輪咲くごとに、ほんのちょっとずつ暖かくなっているという喜びをうたった句」
今日、本を読んでいて、新しい発見をしました。
厘というのは、ちょっとという意味です。
梅がちょっとずつ咲いて春になって暖かくなってきている。
そして、「凜」というのは、凜とした梅の花のことを言っているのです。
ちょっとの意味の「厘」と梅の強さを意味する「凜」をかけているのです

「輪」は「厘」と「凜」をかけているというのです。
初めて知りました。
俳句は奥深いですね。
 
寒さの中でも「凜」と咲く。
「凜」がふさわしい梅の花です。
明日は雪になるとか?
雪の中でも、「凜」と咲く姿を見せてくれるでしょう。

 

                8月24日(金)晴れイメージ 2
    ぶーらりとちょっと海まで夕涼み
暑いです。残暑厳しい日が続いています。
海からの風が吹けば涼しいのですが、風が止まってしまうと、暑いです。
おまけに一昨日の夕方から虫の音が絶え間なく聞こえてきます。
風があると、この虫の音も涼しげに聞こえます。
でも、風が止むと、蝉時雨のように感じ、暑さが増します。
そんな夕方は夕涼みです。
海辺に出かけます。
「ぶーらりと ちょっと海まで 夕涼み」こんな気分です。
海からの風が気持ち良いです。
結構、人が出ています。
散歩道を歩いている人。
ベンチで休んでいる人
月をながめている人
渚を歩いている人
ラクダ像を眺めている人
涼を求める人で、少しにぎわいます。
単調な波音が心地よいです。
高い空に雲がかかります。
ほうきではいたような雲って、これですかね。
薄暗くなってきます。イメージ 1
海岸通りの街灯に灯がともります。
遠く渚を歩く人は影絵のようです。
俳句でもひねりたい情景ですが出てきません。
 
「夕涼み よくぞ男に 生まれける」
だれの句でしたかわかりません。(後で調べたら榎本其角の句でした)
意味は?
風呂上りに外で、夕涼み。浴衣をはだけて、夏の夜の風を体全身に受ける。
女の人はそうはいかない。
そのため、「よくぞ男に生まれけり」のような気がしました。
風呂上がりは「よくぞ男に生まれけり」のように、パンツ一丁で暗くなった庭で団扇を持ってしばし歩きます。
虫の声がすごいです。
家の中からは「みっともないから家の中に入りなさい」の声が聞こえます。
まだまだ、暑い日が続きそうです
イメージ 3
 

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