じいさん晴耕雨読

じいさんの戯言を記録しています。

タグ:哲学

「この世に損も得もない」
2月15日(月)曇りのち雨

朝のうちは温かったが、時間が経つにつれてどんどん冷え込んできました。
朝の方が気温が高く、時間の経過とともに低くなってきました。
午後5時を過ぎると雪でも降りそうに冷え込んできました。
予報では昨日より10度も低い気温とか。
雑誌を読んでいたら、妙に心に残る文章がありました。
「この世に損も得もない」というのです。

・・・
みんなが目の前の損得で一喜一憂している。
子供の頃、読んだ本の中では、そういう人たちは、たいてい痛い目にあっていた。
花咲じいさんの隣のおじいさんのように。
みんな、そんな話を忘れてしまっただろうか。
一度、損を引き受けてみるというのは、どうだろう。
人からはバカにされるかもしれないけれど、世間の物差しでははかれない価値観が見えてくるかもしれない。
そういうものが、まだこの世にあると知るのは、人生にとっては、得なことである。

人生の第4コーナにさしかかり、走ってきたコースを時々振り返ることがあります。
得だと思ったことがあまり価値のなかったことであって損したり・・・
反対に損だと思ったことが役に立っていたり・・・

「この世に損も得もない」、味わい深いことばです。
目の前の損得で一喜一憂してはなりません。
得だと思ってとびつくと、花咲爺さんの隣のじいさんのように痛い目に遭うかも知れません。
世間の物差しでははかれない価値観が、この世にはある。
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             3月21日(金)春分の日 晴れ
      ジャガイモが芽を出しました。「みんなちがって、みんないい」
▲春分の日、彼岸の中日です。
毎年のように上人様が読経をしに来てくださいます。
暖かく晴れた日の読経は、春到来を強く感じます。
▲ジャガイモが芽を出し、すくすく伸びています。
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石ころだらけの畑ですが、今年も健気に育っています。
タネイモを植えたのが2月17日、約1ヶ月経ちました。
ラジオ体操から帰って、毎朝、眺めています。
これからは日増しに伸びて行きます。
しかし、まだ芽を出さない所もあります。
芋の種類で生育が異なるのでしょうか?
畑の土壌の違いでしょうか?
陽当たりのせいでしょうか?
▲こんな時、詩「 わたしと小鳥とすずと」(金子みすず)を思い出します。
わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。
 
わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんのうたは知らないよ。
 
すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。
「それぞれが別々でも、それには優劣は無いこと。みんな素晴らしいのだということ」をこれほど的確に表現したものはないと思います。
「みんなちがって、みんないい」。
基準を決めて競いあう現代、この詩にふれるとホットします。
▲今日はこれから出かけます。
帰りが遅くなりブログ打てないと思うので、いまのうちに打ちました。

         6月8日(土)曇りイメージ 1
        ヒラメと梅雨明け? 
  
朝のラジオ体操に行くと、「遊月橋」に人の群れ。
どうしたんだ、いったい何が?
野次馬根性で、群れに。
「80センチはあるねー」
「何人前の刺身ができますかねー」
大きなヒラメです。
ヒャー、でかい、でかい。
こんな大きなヒラメ初めて見ました。
カメラでパチリ。
このところ朝、浜から海に向かって「投げ釣り」をしている人を見かけるが、ヒラメをねらっているそうです。
釣り人は、木更津から来たとか。
獲物を引きずりながら、車へ。
遠くから朝早く来た甲斐がありましたね。
 
昼の散歩に海岸へ出かけました。
午後から陽がさしてきました。
梅雨が明けてしまったかと思うほど、青い空です。
イメージ 2本当に今年の梅雨はどうしたのでしょう。
20分も歩いたでしょうか、暑い暑い。
休日なので、人出もあります。
海の主のような大きなヒラメは釣れるし、梅雨の季節なのに雨は降らないし・・・。
なんだか、民話が生まれそうな6月です。
 
 
 

       11月6日(火)くもり
   心はときに自らを偽っていることに気づかない
今朝の天気は昨日と一転して朝から暗雲。イメージ 1
おまけに風がある。
予報では雨だが、まだ降ってこない。
 
わが家は朝日新聞を取っている。
夕刊は、文芸欄に紙面が多く割かれておもしろい。
金に不自由していた学生時代、「朝刊はいらないが夕刊だけ取ることができませんか?」と新聞配達の人に尋ねたら、「夕刊だけはだめだ。朝刊もとらなければ」と言われたことがあった。
そんな夕刊に、月の初め、谷川俊太郎の詩が掲載される。
今月(11月)の題は「心は」。
 
 
  心は

見えてしまうものに
目をつぶる
聞こえてくるものに
耳をふさぐ
臭ってくるものに
鼻をつまむ
叫びたいときに
口をつむぐ
 
心はときに
五感を裏切り
六感を信じない
心はときに
自らを偽っていることに
気づかない
イメージ 2
退職後、社会や他人との接点が少なくなった。
そのせいで、「目をつぶること・・・・口をつむぐこと」も減った。
他人との軋轢もイサカイもめっきりなくなった。
こころ穏やかな日々・・・。
(人間社会の中で働くことは大変だよなー)、過去を振り返りながら読み進めた。
そして、現在の自分にはあまり関係ないよなー・・・・と思った。
 
ところが次の節にショック。
「心はときに/五感を裏切り/六感を信じない」
「心はときに/自らを偽っていることに/気づかない」
ムム・・・痛烈。
ヒョトしたら「・・・気づかい」のかも?
谷川俊太郎さん、相変わらずフェイントをかけてきますね。
再度、じっくり読み返した。
 

   10月23日(水)雨
   憂鬱な朝がうれしい朝に
朝から強風、時々雨。
天気の悪い日はいまいち気分も晴れない。
しかし朝7時、うれしい電話が入った。
「・・・今朝の新聞に出ましたので新聞見てください・・・」との報せ。
電話はいつもお世話になっている佐久田さん、95歳。
「95歳」書き間違いではない。
95歳にして町の老人会会長。
他にもボランティアをはじめたくさんのことをされている。
地方紙千葉日報の「シルバー通信」記者をされている。
先日、私の拙著「童謡『月の沙漠』と御宿町」発行を取材してくださった。
そして、今朝(10月23日)の新聞に掲載された、という電話。
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声に張りがある。
電話の最後に「・・・・元気でますます活躍してくだしよ」と、励ましてくださった。
書も達筆。
手紙もメモも、いつも筆。
素敵に歳を重ねるとは佐久田さんのような人をいうだろう。
あやかりたいものだ。
 
「新聞を見ました・・・」と、拙著注文の電話をいただいている。(午前9時45分現在)
強風と雨で憂鬱な朝が、うれしい朝になっている。
佐久田さん、ありがとうございました。
 
 

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