じいさん晴耕雨読

じいさんの戯言を記録しています。

タグ:失恋

        6月28日(金)曇り
        人生初体験、「電車の座席を譲ってもらいました」
急に用事ができ、朝5時45分発の列車で東京へ。イメージ 1
途中、中央線立川駅で乗り換え武蔵村山市へ。
学生時代に中央線駅立川に何度か行きましたが、40年前と大きく変貌しているのにビックリ。
武蔵村山市から車で横浜へ。
車とビルの大都会、疲れました。
帰りは横浜から電車。
この電車内で初体験しました。
混んでいて、ドアに寄りかかっていました。
すると、大学生でしょうか、20代くらいの青年が
「どうぞ」
と、言うではありませんか。
言われるままに
「は、はい。ありがとうございます」
座席を譲ってもらったのです。
今の若者は他人のことなんか考えない、自分さえ良ければ・・・という考えと、半ば決め込んでいただけに、驚きました。
座席に座って、(まてよ。老人かよー、ちょっと早すぎない)と複雑な気持ちになりました。
いつかこんな日がやって来るだろう、と予想はしていました。
自分ではまだ若いと思っていたのに、若い人からみると老人なんですね。
すっかり薄くなった頭をなでていました。
薄暗くなって、電車の窓に映る自分の顔をマジマジと見つめました。
・・・老人?・・・、やっぱり老人です。
否定できないですね。
心身ともに疲れた日でした。
席を譲ってくれた若い青年さん、心遣いありがとうございました。
あなたのご好意に感謝申し上げます。
せめて、ご好意を素直に受け取る素敵な老人になりたいと思います。
 
 
 
 

        6月16日(日)雨
        浜までは海女も蓑着る時雨かな
朝の散歩、ラジオ体操が終わって間もなく小糠雨になり、
8時過ぎから本格的な雨模様。
イメージ 1先日、図書館から借りてきた本を読むことにしました。
『老楽力』外山慈比古(とやましげひこ)著。
退職してから、「老」の付く本に目が行きます。
外山慈比古さんは、かつて大学教授。
現役で働いていたときに、たくさん影響を受けた先生です。
学習指導方法や文章作法などの著書をたくさん読ませてもらいました。
1回だけですが、講演も聴かせてもらいました。
現役の時代の厳格で(堅物な)先生を思い出しながら読みました。
教育書ではありません、人生書です。
 
  浜までは海女も蓑着る時雨かな  瓢水
・・・海女はいずれ海に入るのである。時雨が降っていても、どうせ、濡れるのだら構うことはないとしてもよいところだが、さすがにたしなみを忘れないで、蓑を着ていく。その心を美しいと見た句であろう。・・・どうせ、年老いたのだから、年寄りだから、いまさら面倒なことはごめんこうむりたい。どうせ退職したのだから、これからは、悠々自適で余生をすごす、などという。その実は、なまけて、なり行きまかせに、生きていこうというよくない心にふりまわされているのである。・・・よく生きることを心がけなくてはいけない。・・・
 
この本を書かれた時の先生の歳は83歳。
高齢なのに、絶えず前向きの姿勢に心引かれます。
 
高齢者と言えば、Nさんが今朝も体操に見えました。
Nさん、なんと99歳です。
自転車に乗って来られます。
ジーパン姿で背筋がピーンと張って、話も明快、記憶力も確か、素敵な方です。

↑このページのトップヘ