じいさん晴耕雨読

じいさんの戯言を記録しています。

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5月24日(日)曇り
久しぶりに文学の香を嗅ぎました

外房九十九里浜の一宮館で「芥川龍之介文学碑・小高倉之助歌碑碑前祭」がありました。
初めて参加しました。
若いときに龍之介作品に熱中したことがありました。
ここ一宮館は大正時代、大学生の龍之介が菊池寛、久米正夫と一緒に宿泊した宿です。
その宿が今も大切に保存されています。
写真のように茅葺きの趣のある家屋です。
写真の女性は毎年この祭に来ている地元の方です。
今年御年、90歳。
おしゃれの美しい方でした。
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龍之介の作品「海のほとり」「微笑」に一宮館の様子が描かれています。
身近な地域が作品の舞台となる、実に親近感を感じます。
また、一宮海岸も九十九里浜も一宮館も一段と輝いて映ります。
作家葉山修平氏の「芥川龍之介のうたについて」という講演もありました。
・ゴチ食えば ゴリラ顔なる 詩人かな
この詩人は室生犀星ですって。
「犀星と龍之介」興味が出てきました。
久しぶりに文学の香が漂うひとときを過ごしました。
短編なのでもう一度、「海のほとり」を読んでみようと思います。
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11月17日(月)曇り
強靭なエゴこそ成功への最大の原動力?
新聞を読む楽しみに、新聞下に掲載されているコマーシャルがあります。
新刊本や週刊誌のキャッチコピーは、サスガと思わせる文が多い。
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『エゴの力』石原慎太郎著 のコマーシャルが目に止まりました。
エゴ、「自分勝手、わがまま、利己的」など、良いイメージを持てません。
「あんたのその意見は単なるエゴに過ぎないよ」、「相変わらず、他の人のことを考えられないエゴイストだよなあー」・・・といった使い方をしてきました。
エゴイスト(利己主義者)、エゴイズム(利己主義)など、学生運動最盛期に学生時代を過ごした
団塊世代にとって懐かしく、甘酸っぱい香りがあります。
そんな青春時代の言葉に引かれたのかもしれません。
キャッチコピーがご覧のように衝撃的。
・「エゴ」が世界の歴史を動かした
 信長、秀吉、家康、田中角栄・・・個性が強い独裁者というイメージがありますねー。
 確かに歴史を動かした人たちですよねー。
・強靭なエゴこそ成功への最大の原動力
 そうかなあー?エゴって「自分勝手、わがまま、利己的」に置き換えてはいけないのかなー。
 慎太郎さん、どんな意味で使っているのかなあー。
 気の弱い小生なんかにとっては、住みにくい世の中だろうなあー。
 鷹派の慎太郎さんらしいご意見です。
・人生を決めるのは神でも仏でもない。己の感性だ!
 同感、同感・・・自分の判断(価値観)の積み重ねですよねえー。
 神様や仏様、他人のせいにしてはいけませんねえー。
・「エゴ」が勝敗、正否、幸不幸を分けた決定的瞬間を考察。
 ウワー、これって知りたい。
キャッチコピーを読みながら自問自答した朝のひとときでした
「続々重版」とあるから、最近出版された本ではないようです。
 

      1月22日(水)晴れ
   頼朝伝説に思いを馳せながら散歩しました
ぬけるような晴天です。
当地よりさらに南の鴨川に行ってきました。
用をすませ時間つぶしに海岸へ。
イメージ 1市営の駐車場でしょうか、広い駐車場に車を止めしばらく海を眺めます。
太陽が照りつけて車内は暑い暑い。
そこで海に沿って延びる散歩コースを30分ほど歩きました。
ここの地名は「待崎(まつざき)」です。
「崎(みさき)で待つ」という意味があるそうです。
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だれが誰を待ったか?
源頼朝伝説に由来しているそうです。
「石橋山(三浦半島)の戦い」に敗れた頼朝が小舟で房総に逃げてきます。
ここ鴨川で房総の有力な豪族、上総の上総介広常(かずさのすけひろつね)と下総の千葉常胤(ちばつねたね)に援軍依頼の書状を書きます。
重臣に書状を託し、上総介広常と千葉常胤からの返事を今か今かとこの海岸で待ちました。
そこで、ここは「崎で待つ」、「待﨑」なんだそうです。
依頼の結果は、千葉常胤はこころよく援軍を出しました。
しかし、上総介広常はすぐに援軍を出さず、遅れて2万の援軍を出しました。
頼朝軍は3千でした。
広常はわが大軍で頼朝に代わって天下を取ろうというふたごころをいだいていたのです。
ところが頼朝は遅参した広常を「バカ者、遅参とは何事だ。兵を連れて上総に帰れ」と激怒します。
この頼朝の態度に感銘し「頼朝様こそわが主君」と、広常は頼朝に忠誠をを誓います。
2万の兵を持つ広常の援軍のおかげで、頼朝は鎌倉に幕府を開き天下人になります。
しかし、猜疑心の強い頼朝は「広常はいつか必ず反逆してくると」、家臣の梶原景時に命じて暗殺してしまいます。
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ここ鴨川「待崎」は源頼朝が援軍の返事を今か今かと待った所です。
そんな頼朝伝説に思いを馳せながら散歩するのは本当に楽しいことです。
他にも鴨川には頼朝伝説がたくさんあります。

 

                      1月5日(日)晴れ
    NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』の本を購入しました
雲は多めですが、陽がさしています。
外の空気は今年一番冷く感じます。
ジョギングしていて、体は温かくなるのに外気にふれる顔は冷たい。
暦の上では「小寒」、「寒の入り」だそうです。
町の本屋さんに行きました。
今日からNHK大河ドラマ『軍師勘兵衛』が始まります。
黒田官兵衛の本を購入してきました。
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NHK大河ドラマ冊子を毎年購入しています。
概略というかあらすじを知っていなければ、理解できないからです。
新しい本を開く瞬間は、心ときめきます。
そして紙の香り印刷の香りが気分を高揚させます。
今日のような寒い日は、寝ころんで窓から射す陽に当たっての読書は最高です。
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本があると、コーヒーの香りも格別です。
岡田准一君の黒田官兵衛役が楽しみです。
岡田君の前評判すこぶる良いです。
『永遠の0』映画は観ていませんが、評価が高いです。
俳優としての岡田君が定着してきました。
スゴイです、やっぱりタレント(才能、技量)ですね。
3時過ぎ、陽の光が弱くなって寒くなってきました。
今晩8時が楽しみです。
 

 

        11月21日(木)晴れ
       一宮町の洞庭湖に行ってきました
一宮町の洞庭湖に行ってきました。
紅葉にはまだ早く、少し色づきはじめた程度でした。
色づきはじめた紅葉が湖面に映つる景色が絵画のようです。
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湖と呼ぶにはあまりにも小さい。
ネットで調べてみると次のような解説が載っていました。
洞庭湖
洞庭湖は俗に洞(ぼら)の堰(せき)とよばれ、面積約6.8ヘクタールの人造湖です。
この湖は旱魃を防ぐため享保年間に9代一宮藩主加納久通によって開かれ、天保年間に14代藩主久徴によって拡張されました。
工事は加納藩の家臣、岩堀市兵衛を中心に行われ、湖から町へつながる水路は今でも「市兵衛堀」と呼ばれ親しまれています。
久徴は中国の洞庭湖にちなんで名前をつけ、桜の植樹を行い遊園の地としました。湖の畔には記念碑が建てられ、周辺の村々への距離が刻まれています。碑は昭和56年(1981)6月、町指定文化財に指定されました。
実は初めて来ました。
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国道から左折する道路を2度も間違えました。
結局、駅の近くの観光案内所で地図をもらって教えてもらいました。
地図上に順路を紅ペンでなぞって親切に教えてくれました。
パンフもくださいました。
なぜ、ここを訪ねたかというと、芥川龍之介が大学時代に一宮の友達とこの洞庭湖を訪ねているのです。
そこでカメラを持って取材に来たのです。
記念碑をさがしました。
なかなか見つからず、釣り人に聞きました。
「私も地元じゃないのでよくわからないが、駐車場に碑があったような無かったような・・・」
「ありがとうございます。駐車場まで行ってみます」
「すぐそこですよ」
と指で方角をさして教えてくださった。
ありました、ありました。
看板があって、隣にありました。
草ボウボウです。
それでも人の通った跡があります。
写真撮影に来る人もいるのでしょう。
芥川龍之介を想像しながら湖畔を歩きました。
 

 

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