じいさん晴耕雨読

じいさんの戯言を記録しています。

タグ:花見

4月14日(火)雨
今年は「菜種梅雨」を十分実感しました
朝6時40分、ラジオ体操が終わったとたんにポツポツ降ってきました。
今日も一日中雨。
昨日より5度も高いというが、昨日と同じくらい寒く感じた一日でした。
午後から会議。
暖房が入らない部屋で1時間30分。
寒さに震えながらの会議でした。
「菜種梅雨」、美しいことばです。
「春の長雨」「春霖(しゅんりん)」「催花雨(さいかう)」ともいうそうです。
「催花雨」は、桜をはじめいろいろな花を催す(咲かせる)雨という意味だそうです。
「春雨(はるさめ)」も、このころの雨を指して言うそうです。
月形半平太の「春雨じゃ、濡れてゆこう」も粋ですねえ。
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会議からの帰り道、黄色い菜の花畑。
菜の花畑のそばを黄色い雨合羽に黄色い傘をさした小学生が通りました。
傘に小さなてるてる坊主がつけてありました。
小学生も、「もう雨はたくさん、早く青空が戻ってくれ」、と言っているのでしょう。
黄色はよく目立つ。
危険防止にもなるが、雨で暗くなる気持ちを明るくしてくれます。
明日も雨だとか?
雷、ヒョウをともなって降るそうです。
もう一日辛抱、しんぼう、我慢です。
明後日は晴れて暖かくなるそうです。
「菜種梅雨」をこんなに味わい、こんなに意識する年はありません。

4月10日(金)曇りのち雨
樹木葬なら桜

寒い寒い一日でした。
おかげで桜を今日も見ることができました。
雨にうたれて散る様は寂しげです。
美しいだけに、なお一層寂しく、哀れさも漂います。

薄暮に車で桜の下を通りました。
氷雨がシトシト。
青空の下で見る桜は華やかなのに、今日は血の気が止まるような気分になりました。
そう、あれあれ。
「桜の樹の下には屍体が埋めてある」を思い出したのです。

昨日のブログにコメントいただきました。
「桜の樹の下には屍体が埋めてあると思っています。
 樹木葬だったら、桜がいいな~」  Pさん
「私も、インパクトのある、この文が、桜の季節になると一番に頭に浮かびます。
 樹木葬というのが、昨今、人気だそうですがもし、可能なら、桜の木の根元に撒いて欲しいです」Bさん
「桜は、その成長に大量のカルシウムなどが必要らしくて、死体の後に生えた桜ほど、見事に成長するようですねー、ウチの近所の墓場の桜並木など、まさにそんな感じですよ。当時は土葬でしたしね」Sさん

こんなことを想像させる桜って、やはり花の横綱です。
「樹木葬なら桜」。
わかる、わかる、同感です。
それにしても、自分の葬儀のことが話題になるとは・・・。
でも大切なことらしい。
今日の朝日新聞の朝刊社説「余滴」に「人生の終わり方を考える」(友野賀代)という記事が載っていました。
こんな要旨でした。
「お迎え」が遠からず来そうな状態になったときに、入院したいか、栄養を摂るための点滴を望むか・・・折に触れやりとりをする。・・・それが自分らしく生きるための準備・・・最終段階をタブーにせず語る、それが生き方の尊重につながる。

4月9日(木)晴れ
桜の木下には?

久しぶりの太陽です。
昨日より10度も高いそうですが、暖かく感じられません。
外は寒風です。
桜の花がまだ残っていました。
車を止めてパチリ。
風はありますが、このところの冷え込みのせいでしょう、まだ残っていました。
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「桜って不思議な植物だねえー。あっという間に咲いてあっという間に散っていく・・・」
「桜のピンクはなぜピンクか知っている?」
「ああ、誰だっけ 『桜の樹の下には』・・・」
「『桜の樹の下には』は梶井基次郎。・・・桜の樹の下には屍体したいが埋まっている!・・・スゴイ書き出しだよなあー」

短編でしたが何だかよく分からない難しい内容でした。
ショッキングな書き出しだけ覚えています。
ネットで検索。
桜の樹の下には屍体したいが埋まっている!
これは信じていいことなんだよ。何故なぜって、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。桜の樹の下には屍体が埋まっている。

 
ネットって便利です。
今までなら梶井基次郎全集でも開かなければならなかったのに。
それが、「桜の木の下には」で検索するとすぐに出てきます。
桜に関連した項目で次のような「桜の木の下」も載っていました。
(1)墓標説
何らかの理由で墓を立てることができない時(落人などが素性を隠す、巡礼など旅先、現在のような墓石を立てる習慣ができる前、などなど)、桜に限らず目印になる草木を墓標とした。桜の木の下に遺体を埋葬したのではなく、遺体を埋葬した上に桜を植えた。
(2)供犠説
神の依り代となる神木の前で、供物となる動物を捧げた。木の枝に掲げる場合もあったらしい。桜は、稲作と関係が深い木である。動物の骨の場合が多いが、人骨もあったかも・・・。
興味津々。
今日から桜を見る目が変わりました。

4月3日(金)曇
散る桜は寂しいですねえー
朝のラジオ体操の音楽は風に流されて、いつもより小さな音量です。
夕方4時過ぎには、さらに強まってきました。
強い風に桜が散っていました。
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この光景を見ていると
良寛さんの「散る桜 残る桜も 散る桜」が浮かんできます。
「今どんなに美しく咲いている桜でも、いつかは必ず散る。そのことを忘れるなよ」
そして親鸞さんのこの句も、満開の桜を見ていると思い出します。
「明日ありと思う心のあだ桜 夜半(よわ)に嵐の吹かぬものかは」
「桜は明日もまだ美しく咲いているだろうと安心していると,夜中に強い風が吹いて散ってしまうかもしれない」
二つの句とも「限りある命」、「世の無常」って事ですかねえ。

「同期の桜」という歌もありましたね。
1番 貴様と俺とは 同期の桜  同じ兵学校の 庭に咲く
   咲いた花なら 散るのは覚悟  みごと散りましょう  国のため
5番 貴様と俺とは 同期の桜  離れ離れに 散ろうとも
   花の都の 靖国神社  春の梢に 咲いて会おう
華々しく散る姿を、満開の桜に重ねて戦死していった若い兵隊さん。
父も戦争に行きました。
上京すると、必ず靖国神社に参拝していました。
満開の桜は華やかですが、散る姿は寂しいですねえー。


3月31日(火)快晴
早春の風景が美しい

急に用事ができ、29・30・31日2泊3日で出かけてきました。
下記のような行程。
~東京駅~立川市~東村山市~川越市(宿泊)
川越市~さいたま市大宮~春日部市~栃木県鬼怒川温泉(宿泊)
鬼怒川温泉~北千住~東京駅~
電車での移動です。
この季節、車窓からからの春景色が美しい。
何と言っても桜が幅をきかせている。
「俺が一番美しいだろう」
と、ばかりにあちこちで咲き誇っている。
桜前線も栃木県南部までが見頃です。
栃木県北部はボチボチ咲き出し、鬼怒川温泉はまだまだツボミでした。
青い空、桜のピンク、菜の花黄色、麦の緑、コブシの白・・・。
次から次に展開する風景を眺めました。
カメラを向けるのですが、瞬く間に通り過ぎ上手く撮れません。
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