5月25日(金)くもり
        故郷やどちらを見ても山笑う 3イメージ 1
5月20日から23日まで3泊4日で、故郷福島県南会津郡檜枝岐村に帰省。
予想以上に新緑が心に残っている。
浅草から東武線に乗って、鬼怒川方面に向かう。
さらに鬼怒川から会津若松方面に向かう。
途中会津高原駅で下車し、「檜枝岐・尾瀬行き」のバスに乗車して1時間10分。
そこが故郷、檜枝岐村。
バスに1時間以上乗る、大勢の人が「ずいぶん不便な所ですね」と言います。
そうです、不便な所です。
かつてはご丁寧に「秘境」とか「陸の孤島」なんて、形容してくれた。
かつてではなく、現在も不便だ。
どのくらい不便かって?イメージ 2
実は今回、乗り継ぎが悪く、バス出発時刻まで2時間待ち。
でも、私には全然長い時間ではない。
新緑・昼食・読書・書き物・・・あっという間の2時間だった。
 
この駅で気になるのことがある。
じつはここの売店で私の本が売られている。
故郷檜枝岐村について書いた拙著が2冊置いてある。
会津若松にある「歴史春秋社」という地方出版社から出版してもらった本。
一冊も置かれていないのも悲しいが、いっぱい売れ残っているのも悲しい。
おそるおそる売店の本コーナーを見ると、「桧枝岐物語」2冊、「山峡少年記」1冊。
「売れていますか?」なんて売店の人にたずねるのも怖い。
なぜなら「全然売れてませんね」なんて言葉が返ってきたら、悲しくなってしまうのイメージ 3
で、聞けません。
 
昼食は切符売り場兼売店兼待合室兼レストランのレストランで。
レストランと言うよりも「食堂」がふさわしいかな。
その食堂で大感動、大感激。
メニューに「三種合体麺」を見つける。
解説には「当店一押し」。
テレビの「ナニコレ珍百景」にも取り上げられたとある。
驚くなかれ、3種の麺は「ラーメン・そば・うどん」。
結構いけた。
だれが発案したのか気になる。
「発案者はだれですか?」とたずねると、以前働いていた従業員が命名とのこと。
「・・・注文で、ソバにしようかうどんにしようかラーメンにしようか迷われるんですよ。それなら3種類の麺をいっしょにしよう・・・と思いできたんですよ」
 
食堂の名前が「恋路橋」。
ロマンチック、しゃれている、と思い由来をたずねると店の前の橋から採ったという。
昼食後、恋路橋から新緑の山々を眺める。
高原の風に吹かれながらコーヒーを飲む。
2時間は、アッという間だった。