7月31日(火)晴れ
北島康介はサムライだ
ロンドンオリンピック真っ最中。
始まる前はメダル獲得予想が華やかだった。
多くの人が金メダル候補に挙げたのは、オリンピック3連覇をかけた北島浩介選手。
北島康介はサムライだ
ロンドンオリンピック真っ最中。

始まる前はメダル獲得予想が華やかだった。
多くの人が金メダル候補に挙げたのは、オリンピック3連覇をかけた北島浩介選手。
ところが100m平泳ぎは5位。
連覇どころかメダルにも届かなかった。
いったい何が起きたのだと、みんな心配し、落胆した。
勝者(メダリスト)へのインタビューは喜びに満ち、聞く方も楽しい。
でも敗者へのインタビューは聞く方もつらい。
連覇どころかメダルにも届かなかった。
いったい何が起きたのだと、みんな心配し、落胆した。
勝者(メダリスト)へのインタビューは喜びに満ち、聞く方も楽しい。
でも敗者へのインタビューは聞く方もつらい。
10数分後、記者らの前に現れた北島選手は「見ての通りです」と切り出した。
この3日間、泳ぎに迷いが出て自信を失ったこと。
それでも今の自分にできる、精いっぱいのレースだったこと。
「簡単にオリンピックをとってきたように見られるけれど、難しいのがオリンピックだと思う」淡々と、言葉を選ぶように、丁寧に話す。
まるで自分自身に言い聞かせ、納得させるかのようだ。
この3日間、泳ぎに迷いが出て自信を失ったこと。
それでも今の自分にできる、精いっぱいのレースだったこと。
「簡単にオリンピックをとってきたように見られるけれど、難しいのがオリンピックだと思う」淡々と、言葉を選ぶように、丁寧に話す。
まるで自分自身に言い聞かせ、納得させるかのようだ。
と、朝日新聞夕刊(7月30日)で報道していた。
10数分間の北島選手の心境はいかばかりだったろうか?
プールからあがった後のせいか、テレビで見たあの大きな目が赤く感じた。
アテネオリンピックでの「チョー気持ちいい」も、北京オリンピックでの「なんとも言えねえ」も、あの大きな目は赤味を帯びていた。同じ目の赤でもまったく違うのだ。
10数分間の北島選手の心境はいかばかりだったろうか?
プールからあがった後のせいか、テレビで見たあの大きな目が赤く感じた。
アテネオリンピックでの「チョー気持ちいい」も、北京オリンピックでの「なんとも言えねえ」も、あの大きな目は赤味を帯びていた。同じ目の赤でもまったく違うのだ。
インタビューはさすが2連覇を成し遂げ、3度目のオリンピックに出場するアスリートだ。
どんなにか心が乱れていただろうに、じっくり考えて、はきはきした受け答。
心うたれた。
彼は日本サムライだと思った。
どんなにか心が乱れていただろうに、じっくり考えて、はきはきした受け答。
心うたれた。
彼は日本サムライだと思った。
「彼に対しても情けないレースをしてしまい、残念な気持ちでいっぱいだ」
と、急死したライバル(オーエン選手)への思い遣りの気持ちが出るなんて、やっぱりメダリストは人間的にも優れていることを教えてくれた。
そして最後に「200の方がいいじゃねえかと、思っていくしかなっしょ」とコメント。
「過ぎたことは現実として受け止め悔やまない、次のチャンスに全力で挑む」という前向きな姿勢が爽やかだ。
と、急死したライバル(オーエン選手)への思い遣りの気持ちが出るなんて、やっぱりメダリストは人間的にも優れていることを教えてくれた。
そして最後に「200の方がいいじゃねえかと、思っていくしかなっしょ」とコメント。
「過ぎたことは現実として受け止め悔やまない、次のチャンスに全力で挑む」という前向きな姿勢が爽やかだ。
200mは明日8月1日に行われる。
日本サムライがどんなレースを行うか楽しみだ。
日本サムライがどんなレースを行うか楽しみだ。
*新聞 :朝日新聞 (平成24年7月30日夕刊)