散ればこそ いとど桜はめでたけれ

4月12日(金)曇りのち雨

M市へ買い物&食事。

帰りに市役所脇の川に沿って並ぶ桜の巨木を見物。

満開です。

風が吹くとパアーと散っていきます。

花吹雪、桜吹雪です。

フロントガラスにへばりつきます。

巨木の下は花びらの帯。

今年最後の桜でしょう。

一首、一句ひねりたいですが、出て来ません。

ネットで桜の歌を検索したら下記の短歌が出ていました。

 

巨木の下は花びら

 

花さそふ 嵐の庭の雪ならで

ふりゆくものは わが身なりけり

           『百人一首』入道前太政大臣(西園寺公経)

桜の花を誘って吹く風が、花びらで庭を雪のように白くしている。

ふっているのは花びらだが、本当に古びていくのはわたしなのだなあ。

「ふり」は「」降り と「古り・古くなる」の掛詞。

 

「ふりゆくものは わが身なりけり」ですか?

 

散ればこそ いとど桜はめでたけれ

うき世になにか ひさしかるべき

                 作者不明

散るからこそ 桜はいっそう素敵なんですよ。
この世に永遠のものなど、ないではありませんか。

 

「この世に永遠のものなどないではありませんか」

そうですね、なかなか気づきません。
歌に教えてもらいました。
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